ya.side
オフィスにはやって来たが 、 たっつんの姿は見えな
い 。
どこかに隠れてない限り 、 オフィスにいることはな
いだろう 。
たっつんの机はいつも通り 、 綺麗に整頓されてい
た 。
そこでなんとなく目がいったのが 、 たっつんの引き
出しだった 。
引き出しを開けると 、 引き出しの中も綺麗に整頓さ
れていた 。
中には仕事の資料や 、 企画の考案書などがあっ
た 。
だが 、 1枚だけカードが挟まれてがあった 。
カードは赤く 、 だるまの絵のような模様が書かれて
いた 。
でもその模様はどうも 、 たっつんが書いたものだと
は思えなかった 。
一体誰がこれを書いたのか 。
誰がこれをたっつんの机に入れたのか 。
謎が多すぎる 。
ただ 、 このたっつん失踪事件はただ事じゃない 。
返事をした瞬間 、 なんとなく胸騒ぎがした 。
そして 、 聞こえた 。
そんなたっつんの声が 、 聞こえた気がした 。
でも振り返ると 、 誰もいなかった 。
えとさんとうりの心配そうな顔を見て 、 俺は腹をく
くった 。
俺にはわかった 。
今の声は気のせいなんかじゃないって 。
きっと 、 たっつんが俺に送った言葉 。
たっつんは今危険な状況だ ... 。
情報を手に入れて 、 絶対に助ける ... !!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!