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第1話

零
1,019
2023/10/01 11:00 更新


偶然起きた火事で兄さんと生き別れてから、


私の頭の中に知らない映像が浮かぶようになった。

それは決して視ていて気持ちの良いものではなく、


人が怪我したり死んだりする事件や事故の映像だった。

何故そんなものが視えるのか分からず、


私はただ怯える事しか出来なかった。

結月
次は何時視えるのか…
分からない。怖い。

ある日、何時もの様に何処に向かうでもなく
歩いていると、


捨てられた新聞を見つけた。
結月
これ、最近のものだ。
えっと…
結月
「名探偵、江戸川乱歩。
またも事件解決。」

江戸川乱歩…その名前には覚えがあった。


何故ならその人は私の兄だから。
結月
兄さん、探偵してたんだ。
流石だなぁ。
結月
……あ。
結月
兄さんは頭が良い。
私の分からない事は
何でも知ってた。

もしかして兄さんなら、


私が何故事件や事故の映像が視えるか分かるかも。

そうすれば私はもう怯える必要は無くなる。
結月
…兄さんを、見つけなきゃ。
きっと助けてくれる。
結月
この新聞は何処の
事件を取り上げてるの?
結月
…ヨコハマか。
電車で行こう。

自販機の下から拾い集めた小銭でなんとか行けそうだ。

目指すは、ヨコハマ。
結月
…兄さんに、
気味悪がられないと
良いな。







































* 江戸川 結月(ゆづき)


* 15歳


* 兄さんと本が好き


* 正体が分からないものが嫌い(というか怖い)

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