第2話

1話𓂃◌𓈒𓐍𓈒
31
2024/01/20 01:30
若槻 冬華
綺麗…
美しい桜並木の中でふと1つの言葉がこぼれた
この国には四季があり今を「春」というらしい
私は暖かくて優しい春の空を見上げた


この美しい世界を汚してはいけない

もう壊さない


そう誓った
今度こそ





                       _幸せになるために


山崎 春軌
おっはよー!
俺はそう言いながら見慣れた背中に飛びついた
四宮 秋夜
おはよ春軌、朝から元気だね^^;
山崎 春軌
いや〜クラス分け楽しみでさ〜
そのまま流れるように横に並び歩き出す

10年前から変わらないいつもの朝だ
山崎 春軌
気になりすぎて夜寝れなかった!w
四宮 秋夜
遠足前の小学生…
今日から俺は高校2年生!

春休み中は中々友達に会えないし新学期が来るのをずっと待っていた

学校が嫌いだと言う人もいるけと俺は大好きだ
四宮 秋夜
誰と同じクラスになりたいの?
こいつは秋夜、俺の小学校からの幼馴染だ

ずっっっっと一緒

高校も一緒だったのはたまたまな!
山崎 春軌
ん〜
山崎 春軌
仲良いやつでもいいけど新しい友達も欲しいしな〜
山崎 春軌
まぁ1番は秋夜だな!
四宮 秋夜
一応喜んどくw
山崎 春軌
一応ってなんだよ(  '-' )
山崎 春軌
よっしゃぁぁぁああ!
山崎 春軌
秋夜と同クラぁぁぁああ!
四宮 秋夜
このうるさいのと一年一緒かぁ…
喜ぶ俺の横で苦笑いをする秋夜
山崎 春軌
え、何?秋夜感動してる?
四宮 秋夜
そう言うことにしておくよ^^;
クラス分けを見て俺たちは

自分たちのクラスである2年1組に向かった
四宮 秋夜
そう言えば見たことない名前の人が1人いたね
山崎 春軌
俺らのクラス?
四宮 秋夜
うん、1組の名簿1番最後の人
山崎 春軌
え、じゃあ名簿近い…?
四宮 秋夜
うん、俺の1つ後ろ
山崎 春軌
まじ?!
山崎 春軌
やった
四宮 秋夜
なんで?w
山崎 春軌
友達増えるじゃん
四宮 秋夜
なるほどw
四宮 秋夜
増えたらいいね〜
そんないつも通りの会話をしながら廊下を歩く

「2年1組」と書かれた教室の前で俺たちは立ち止まった
         ガラッ
山崎 春軌
おはよー!1組よろしくな!!!
(バカデカボイス)
秋夜が耳を塞いでいたのは…

うん、気のせいだ!
俺が教室のドアを開けて大声で叫ぶと

賑やかかったクラスが一瞬静まり返って

笑いがおこった
生徒
びっくりした〜w
生徒
春軌かw
生徒
おはよ〜
生徒
よろしくね!
生徒
このクラス絶対楽しくなるな!
そんなクラスメイトを見て秋夜がニコッと笑った
四宮 秋夜
春軌人気者だね
山崎 春軌
お前も女子人気高いじゃん
先生
山崎、四宮、入口で立ち止まるな
山崎 春軌
うわっ先生!
先生
おい、なんだうわって
気づいたら先生が俺たちの後ろに立っていた
先生
ほら、はやく席に座れ
先生
1組にいいニュースだ
そう言って先生はニカッと笑った
山崎 春軌
もしかして転校生?!
先生
そのもしかしてだ
先生
入っていいぞ〜
俺たちが大人しく席に座ったのを見て先生は廊下の方に向かってそう声をかけた
         ガラッ
みんな
先生の合図でそいつが入ってきた時
山崎 春軌
時間が止まった
𝙉𝙚𝙭𝙩 .

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