そのまま私と爆豪くんは 、
切島くんと デクくんの手を掴み
空を舞った 。
そして見事に着地 ……
とは いかなかったけど 。
報道のヘリが多数飛んでいて
さっきと場所へと向かっている 。
オールマイトが戦ってくれてる
でも 、オールマイトにだって
多分 、限界がある 。
デクくんの反応を見る限り
かなりまずいことなんて
一目瞭然なんだから …… 。
急に布のようなものを投げられ
咄嗟にキャッチしてしまう 。
すぐにマスクを外して
布で口元を覆う 。
危ない危ない 。
なんやかんやで爆豪くん
ずっとマスクのこと
気にしてくれてるんだよなぁ …
やっぱ言うほど
悪い人じゃないよね
そして 、私たちが
歩き出そうとしたときだった 。
ビルのテレビカメラに映し出された
オールマイトの姿は
本来のものではなくなっていた 。
しぼんでしまっていて 、
あまりにも
掛け離れた姿だった 。
) ガシッ
チラッと横を見ると
手を震わせるデクくんと爆豪くん 。
私が デクくんの肩に触れようと
手を伸ばした瞬間だった 。
見てしまった 。
… 見たくなかった 。
オールマイトの 、
最後の一振りを …
「 次は 君だ 」
轟くんたちとの待ち合わせ場所に行くと
そこには百ちゃんと轟くんがおり
私を見つけた轟くんはこっちに走って
そのまま私を強く抱き締めた 。
……… え 強く抱き締めた ???? (
微かに震える轟くんの肩を 、
私は優しく撫でることしか出来なかった 。
心配してくれて嬉しい反面
こんなにも迷惑をかけてしまった
罪悪感でいっぱいだ 。
珍しく素直な爆豪くんに 、
誰も突っ込む人はいなかった 。
「 ごめん 」 と
きちんと私も謝り
私は轟くんに向き直った 。
何やらこそこそ言われてる気が
しなくもないが気にしない 。
みんな心配してくれたことに
変わりはないんだから 。
そうして 、爆豪くんを受け渡したあと
半日かけて家路を辿った 。
切島くんたちは先に行ってしまい
ぽつんと駅のホームに取り残された
轟くんと私 。
新手のいじめですか ???
轟くんの表情を見る限り
大事ではなさそうだけど …
ぽつりぽつりと 、
目を伏せがちに話す轟くん 。
真摯に私の目を捉え
逃がさないように 離れないように
絡まる視線が熱い 。
バツが悪そうに下を向いて
轟くんは呟いた 。
久し振りに見た轟くんの笑顔に
破壊力のやばさを感じつつ
私も微笑み返した 。
なんだか顔が熱いような気がする 。
誰かから大切に思われてるのを
実感すると 、やっぱり幸せだ 。
そう言って私たちは
各々反対方向へ向かった 。
それでもその足取りは
どことなく 軽かった 。
スポットライト💡
こむぎ さん 10回
桜雪 さん 1回
ましゅまろ さん 1回
Zyun さん 2回
沢山ありがとうございます ‼️
凄く嬉しいです 😭💕













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!