叶 side
収録が終わってすぐ、
急いでマネージャーの元へ向かい、そう問いただす。
葛葉の言う通りだ。
あれだけ僕らがあなたを隠してることを知ってるくせに、なんで勝手に……!!
あの人が?
本当に何やってるわけ、
同じく出演者の方に声をかけられ、
事情を説明するわけにもいかず、仕事だと嘘をつく。
そんな他愛もない会話をして、スタジオを出ていく彼を笑顔で見送る。
背中が遠ざかってすぐ、マネージャーに向き直る。
あなた自身も僕らに何か言われる自覚があったんだろうな……。
でもわざわざ、実家まで逃げるか??そこまでしなくてもいいじゃん……はぁ、
葛葉に言われてハっとする。
あなたって実家嫌いだったよな……。
特におばあちゃんが好きじゃないとかなんとか……。
まさかの?
葛葉の方を向けば、同じように葛葉も気づいたような顔をしていた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。