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勢羽兄弟
7話の続き
どっちも書く
真冬ver.
朝の医療室。
窓から入る光が、昨日より少し眩しい。
夜の出来事は、夢みたいに静かに残っている。
ドアが開く音。
真冬だった。
その声だけで、空気が落ち着く。
短い挨拶のあと、少し間が空く。
あなた、視線を上げた。
真冬は、何も言わずに待つ。
一瞬、真冬が息を止めた。
次の瞬間、強く抱きしめられる。
震える声で、確かめるみたいにそう聞く真冬。
それに対してあなたは静かに頷く。
笑ってるのに、声が震えてる。
ぎゅっと、逃げ場がないくらい強く抱きしめてくる真冬
耳元で囁かれて、背中に回る腕がさらに強まる。
言葉を重ねるみたいに、額に、頬に、首筋に、何度もキス。
少し顔を離して、真っ直ぐ見つめてくる。
微笑んでるのに、目は真剣で、熱を帯びている。
再び抱きしめられ、今度は優しく揺らされる。
最後に、唇へゆっくりキスをする。
夏生ver.
朝の医務室。
扉がノックもなく開いて、夏生が顔を出す。
笑ってるのに、指先が落ち着きなくポケットに触れている。
あなたがはっきり言うと
夏生の呼吸が一瞬止まった。
次の瞬間、距離が一気に詰められる。
返事を待たず、抱き寄せられる。
声は低く、でも震えている。
額を合わせたまま、離れない。
言葉より先に、唇が触れてくる。
ちゅッ、という小さな音。
一度、二度。確かめるみたいに。
あなたの頬が熱を持つのを見て、夏生が小さく笑う。
再び唇が重なって、今度は深く。
腰を引き寄せられて、逃げ場がなくなる。
舌が絡んで、息が乱れる。
離れた瞬間、あなたの頬は真っ赤。
夏生も同じくらい、耳まで赤い。
頬、喉、首筋、手首、至る所にキスを落としてくる
そしてもう一度、優しく唇に触れて。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。