前の話
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zmとshoのお話。
恋愛ですので気おつけて
シャオロン→高二 s「」
ゾム→高三 z『』
✂︎- - - - -キリトリ- - - - - ✂︎- - - - キリトリ- - -
夕陽が沈む光で時間が経つ事に暗くなる校舎の中で今にも消えそうな蛍光灯がパチパチと命を繋ぎながら灯っている。
その中で足音が1つ、、、いや2つあった。
後ろに振り返り誰も居ないはずの玄関口の前の廊下にキッパリとした声で語りかける。
すると誰もいないはずの廊下に1人の男子生徒が奥の壁からジミジミ近付いてきてほんの1歩で額がコツンと鳴ってしまう程の距離に歩いてきた。
この距離にきても男子生徒は言いたくなさそうに俯いている。
暗さと髪のせいで顔は見えないそんな彼が口を小さく開けた
歯切れの悪そうに言う彼はシャオロン君らしい。
俺には目の前のシャオロン君は昼に見る廊下を走り回ってるシャオロン君には見えない。
まるで二重人格だな
ずっと気になってたことを聞くとシャオロン君はまるでギクッと効果音がつきそうに肩を揺らした。
わかりやすいなぁ
顔を上げたシャオロン君は冷や汗を頬から垂らしながら透き通った黄色と茶色が混ざった様な瞳が居場所を探してるかのように揺らぐ。瞳に横の窓からほんのりと夕方の光がシャオロン君の瞳と髪に光を与える。正しく神秘的というものだろうか、何故こんなにも美しいのか理解できないもんやな
こんなんモテるに決まってるやん、だってカッコイイもん。
俺がこの顔なら自惚れしちゃうわ〜そしてこれがエモいってやつなんか…?
そんな考えの中シャオロン君はやっと言う勇気が出来たのか拳を胸板に置いている
え?なんて言ったの?聞き取れなかったが?
あれは無理だろ何語だよ。犬でも言わんよ
未知の言葉すぎるだろ、、、
流石に聞いたのは失礼だったのかシャオロン君は下をむいてしまった。
それにしても戸惑ってるのが丸わかりだ。
露骨過ぎて面白い。
ちょっとイタズラさせてもらお
揶揄ったら乗ってくれるかと思ってやってみたら案の定乗ってくれた。
ってあれ、今やばい事聞いた様な、、、好き?
一目惚れ?
ここの学校は夕方になると大声が聞こえるという七不思議が広まるかもしれなかった。
危ない危ない。
てか、先生に聞かれてないよな?
今は先生と俺たち以外居ないはずだし夕方だからもっと響くはず、1階の職員室なんて壁を突っ切るだろう、、、終わった。
まだ半年あるのに
長いまつ毛を揺らすシャオロン君に告られた。
断る理由なんかないだけどOKする理由もない。
しかもこんなにもかっこよくて人気者はきっといつかの相手を幸せにする。
俺じゃなくてその子の所に行けばいいんやで
彼は犬かと思う程にしょぼんと顔を下げてズボンの裾を引っ張る。
案外大人しかった。
もっとうるさいかと思ったけどな
やっぱそんぐらいにしか思ってなかったんやろうか
最後にドッキリ大成功とか言ってくれよ
それでおしまいにするから
……ひひ
彼は俺に手を振った後階段を走って降りてった。
彼奴は諦めが悪いみたいやな
俺も帰ろうかな…
玄関扉出たところで気づいたそういや今日雨だったな
スクールバックを漁ると黒い折り畳み傘。
良かったわ、ナイス母さん。
入れといてくれたんやな
目の先には鞄を傘代わりにして帰るシャオロン。
何してんだか
片方の肩だけ雨に濡れながら帰るのもいいかもしれない。初めてそう思った












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。