思わず顔をペタペタ触る。
頑張ったつもりではあったけど、殺されてたかもしれないのか。
あの時、恵茉ちゃんがあえて話し出したのは、武井に「頭がいいから敵に回さない方がいい」と思わせて、私を殺すのを回避させるため、かもしれない。
今回は、運良く助かった。
でもやっぱり、さすがは県大会。
レベルが違う。
恵茉ちゃんが賢いのは間違いないし、おそらく全部を見抜いていた葵姫ちゃんも凄い。
そして、武井も。
この小さな集団の中で、3人も強い人がいるということは、全体で考えるともっと多いのだろう。
まだ、ミッション1。
ゲームは始まったばかりだ。
1クラス
『1×2×2×3×3×4×4×5×5×6×6=518400』
殺された人の目:1
2クラス
『2×3×3×4×4×4×5×5×6×6×6=6220800』
殺された人の目:1
3クラス
『2×2×2×3×3×4×4×5×5×6×6=1036800』
殺された人の目:1
4クラス
『2×3×3×4×4×4×5×5×6×6×6=6220800』
殺された人の目:1
5クラス
『1×1×4×4×5×5×6×6×6×6×6=3110400』
殺された人の目:1
1位 4クラス『24364800』
2位 5クラス『21657600』
3位 2クラス『17584128』
4位 3クラス『14151200』
5位 1クラス『10540800』
スクリーンに倒れている人達が映る。
画面の橋には、4クラスの文字。
掛け算の合計が1位のクラスだ。
ひそひそと「そんなこと、ルールで言ってなかったよね」などの声がする。
でも、これは、非人間的なオーガナイザーが主催のデスゲーム。
最初から公平なわけがないのだ。
そういえば、1位ということはそれなりにポイントがもらえるのだろう。
特に欲しいものはなかったけど。
周りを見渡して、元々は20人だったクラスが、ほぼ半分の11人しかいない。
そして、勉強と体力のどちらかが死ぬと連帯責任だから、これからもう少し減るかもしれない。
龍くんと詩ちゃんは大丈夫、だと思うけど……。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。