扉を開けて、まず目に飛び込んできた光景に
思わず言葉を失った。
……え?
私よりも、ほんの少しだけ早く
出発したはずの荷物たちが
もう“住んでる顔”をしている。
ダンボールは部屋ごとに分けられて整然と置かれ
洗濯機も、冷蔵庫も
もうそこにあるのが当たり前みたいに収まっている。
小さく呟くと、社長がくすっと笑った。
ちゃんとしすぎでは?
どんな会社雇ったんだろう、この人。笑
一瞬、感謝より先に謎の畏怖が勝つ。
収納の位置、セキュリティ、共用部の使い方。
一通り説明を受けながら部屋を回るけど
頭の中ではずっと「もう生活始められるじゃん……」
という声が響いていた。
説明が終わると、社長はふっと表情を変えて、
そう言って、軽い調子でドアを閉めた。
話す、とは。
再び2階へ戻り
あの広いスペースの中央に置かれたテーブルの前で
向かい合って座る。
天井が高くて、声が少しだけ反響する。
……なにを言われるんだろう。
引越しのこと?
これからの生活のこと?
それとも、“私たち”の話?
心臓が、理由もなく早くなる。
社長は相変わらず余裕そうで
でもどこか真剣な目をしていて。
その視線を受け止めながら
私はそっと背筋を伸ばした。
2階の広いスペースは
さっき見たときよりも静かだった。
天井の高い空間に、私と社長の声だけが落ちていく。
社長は椅子に腰掛けるなり
少しだけ姿勢を正して、私を見た。
その一言で、なんとなく“大事な話”だと分かる。
……え?
あまりにもまっすぐな言い方で
返事のタイミングを逃す。
分かっていた、つもりだった。
でも、改めて言葉にされると
胸の奥がじんわり熱くなる。
私は少し視線を落として、指先をきゅっと握った。
社長は一度、ふっと息を吐いてから
少しだけトーンを変える。
私は黙って頷く。
その言葉が、すっと胸に落ちた。
喉の奥がきゅっとなる
苦笑まじりに言われて、私も小さく笑う。
胸の奥に溜まっていた不安が
すーっと溶けていく感覚がした。
その一言で、肩の力が抜けた。
この人が近くにいるから
この人がちゃんと見てくれているから
みんなは安心して前に進めるんだ。
今度は、ちゃんと顔を上げて言えた。
社長は満足そうに頷いて、
そう言って、周囲をぐるっと見回す。
私は小さく笑って、「はい」と答えた。
最後にそう念を押して、社長は手を軽く振る。
その背中が
エントランスの向こうに消えていくのを見送りながら
私はひとり、広い空間に立ち尽くした。
静かだ。
…でも、不思議と心細くはない。
ここが、これから“私たちの場所”になるんだと思うと
胸の奥が少しだけ、あたたかくなった。
私はそっと息を吸って
新しい空間の真ん中で、静かに目を閉じた。
主
お久しぶりでごめんなさい。仕事が激忙し期間です笑
そんな忙しい時でも、抜け目なく推し活はしております。
映画公開から3日間、映画を見まくりました。
全然自引きできず、しかも周りの方が交換してる輪に入れず🤣
陰キャかましまくって、07以外はほぼ手元にあります…
こういう時ちゃんと主張していきたいと思った次第です笑
舞台挨拶も行きましたが、推しの体調が優れないのか、
コメントが鼻声で心配過ぎました。😇
供給が続いておりますが今回、平安とdnkは諦めることになり。
ゲーセンとスタジアムアプグレを狙って、どうにか生活のモチベを
保っているところです。
全く関係ないのですが、私は実は推し垢を作ってなくて。
同じくベスの母親に言われそろそろ作らないとかなと思っています。笑
インスタ?を開設して、単純にベス友を作りたいのと、更新のお知らせとか、
新作のお知らせとかしようかな…🤔💭とか思ったりしてます。
もし推し垢で繋がってくれる方がいたら、そちらでもよろしくお願いします🙇♀️












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!