利吉視点
私の兄上は私の身近な憧れの人物だ。
父上も憧れなのだが、兄上の方が年も近かったし。土井先生基お兄ちゃんも憧れなのだが。
そんな兄上はお兄ちゃんが来て暫くしてまた任務が入ったとまた家を空けた。
長期任務が多かったのもあり、最初は普通にお兄ちゃんとそわそわしながら待っていた。しかし、一向に戻ってこない。別に遠くは無かったけど、忙しいのだろうと思い、毎日待ち続けた。
1年経っても戻ってこなかった。
それからいつもお兄ちゃんや偶に帰ってくる父上としていた鍛錬を増やした。
その出来事は学園内では大騒ぎとなり、私情にも関わらず、学園長先生である・大川平次渦正殿は学園の先生たちを散策に行かせてくれた。
しかし、全然痕跡もなく、任務を言い渡した人物もわからず、打ち切りとなってしまった。
今ではその頃にいた先生もあまりいないので、偶にドタバタと私が来たときに驚いてる先生がいるのはちょっと面白い。
お兄ちゃんはその後暫くしてから、忍術学園の先生となり、家を出て行ってしまった。
私はその後また暫くして、フリーの忍者となった。兄上と同じことをしていたら兄上の行方がわかるかもしれない。母上も父上も否定はしなかった。
あれから約4年。18に私はなったのだが…












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!