いふside
ほとけたちと一緒に暮らし始めてから
1か月が過ぎた
何故か日に日にセコムになるほとけ
一度一緒に寝てから毎日誘ってくるないこ
何か言いたげだけど
絶対にいわないしょにだ
今のところ俺の秘密は誰にもバレてない
でも、いつバレてもおかしくないんだよな
年齢や職業については最悪かまわない
ただ……
『稀血』については、絶対にバレたくない!!
朝、りうらと一緒に家を出ることが日課になった
すぐ近くで別れるから
会社に行っていないことは気づかれない
まあ、俺も今から大学行くんですけど
りうらと大学一緒じゃなくて本当によかった
今日は正門から堂々と大学に入る
最近、順調に研究が進んでる
個性的なメンバーにいつも囲まれているせいか、
新しいアイデアがどんどんわいてくる
この調子でいけば
今年中には完成できるかもしれない!!
監視がたくさんいる家で
隠れてやってるんだよこっちは!!
急に心臓が跳ね上がった
悟られないように平静を装う
春に提出した個人情報関係の書類
その中に、家族構成を書くものがあった
けど、俺はそれを出さなかった
成績優秀者という理由で一時は許されたけど…
あーーなんて説明すればいいんだよ!!
9歳のときから本当の両親とは暮らしてませんって?
血のつながった親から逃げるために海外に行きましたって??
俺は実の兄のために、死ぬ運命でしたって!?
なにも細かいことまで説明する必要はない
父親と、母親と、兄
血がつながってるのはその3人ですよーって
でも今は一緒に住んでませんよーって
大学生なんだし
親元離れてるのはおかしなことじゃない
たしか…「し」が付いた気がするな
……ああ、そうだ
「しょう」だ
だから、しょにだのことも
「しょう」って呼びたくなかったんだ
嫌な思い出がよみがえるから











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。