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第5話

やっと会えたのに…
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2026/02/20 14:40 更新
住宅街 大橋side


道枝
ここにも居らんみたいやな…


ホンマにどこに居るんっ……。


丈くんは、どういう思いでなにわ男子辞めたん?


ほんまは辛かったんやないん?


なんか理由があるんやろ?


俺達、丈くんのこと心配してるんよ……。


大西
なぁ、あれ丈くんぽくない?


流星が指差した方には、丈くんぽい人が居った。


西畑
でも、違ったらどうするん?
道枝
相手がびっくりするだけやもんな…
高橋
どうするん?声かけへんの?
長尾
確かに後ろ姿は似てるんやけどなぁ……


声を掛けるかどうか。皆で悩んでた…。


でも…俺は丈くんな気がするねん…。


ただの感やけど。


その時…。


丈くんに似た人が横を向いた。


大橋
っ!丈…くんっ


横顔が丈くんやった


見間違えるはずがない。ずっと一緒に居るから、流石にわかるわ

 
あれは丈くんやって


俺は居ても経ってもいられなかった。


大橋
丈くん!!
西畑
ちょっ!はっすん!!!


大ちゃんの呼び止める声が聞こえたけど。


走って、丈くんの元まで行った。


着く前に丈くんは驚いて逃げようとした。


チャンスを逃すわけにはいかんから、手を掴んだ。


大橋
なぁ、丈くんやろ?お願いやから逃げんでや
大橋
なんで居なくなったか理由聞きたいんよ。やから…俺の言葉に返事してやっ…


多分やけど、声震えてるんやろうな


丈くんはこっちを向こうとはしなかった。


大橋
丈くん…俺らのこと嫌いになったん?


その言葉に反応した。


そして、ゆっくりこっちを振り向いて、悲しそうな…泣きそうな顔をしてた。


大橋
丈くんっ。会いたかったっ


やっぱり丈くんやった。やっと会えた…。


藤原
…………………………


丈くんはなにも喋ってくれんかった。


大橋
なぁ、なんでなにも話してくれないん?
藤原
………………………


丈くんは困った顔をした。


スマホを取り出して何かを打った。


そして、こっちにスマホを向けた。


大橋
えっ…………
西畑
はっすん!


大ちゃん達が来た。


スマホの画面を見て、固まってしまった。


大西
丈くん。声出えへんの………。


俺の代わりに、流星が読んでくれた。


そう。スマホに書かれていたことは、【声が出らんねん】っと書かれた文字だった。


また。何かを打って、見せてきた。


【事情話したいから、俺んちに来てや】っと書かれていた。


道枝
ここで話すより、中の方が安全やもんな
高橋
丈くんの家に行こうや
長尾
そうやな


そう言って、丈くんの家へ向かった。


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