住宅街 大橋side
ホンマにどこに居るんっ……。
丈くんは、どういう思いでなにわ男子辞めたん?
ほんまは辛かったんやないん?
なんか理由があるんやろ?
俺達、丈くんのこと心配してるんよ……。
流星が指差した方には、丈くんぽい人が居った。
声を掛けるかどうか。皆で悩んでた…。
でも…俺は丈くんな気がするねん…。
ただの感やけど。
その時…。
丈くんに似た人が横を向いた。
横顔が丈くんやった
見間違えるはずがない。ずっと一緒に居るから、流石にわかるわ
あれは丈くんやって
俺は居ても経ってもいられなかった。
大ちゃんの呼び止める声が聞こえたけど。
走って、丈くんの元まで行った。
着く前に丈くんは驚いて逃げようとした。
チャンスを逃すわけにはいかんから、手を掴んだ。
多分やけど、声震えてるんやろうな
丈くんはこっちを向こうとはしなかった。
その言葉に反応した。
そして、ゆっくりこっちを振り向いて、悲しそうな…泣きそうな顔をしてた。
やっぱり丈くんやった。やっと会えた…。
丈くんはなにも喋ってくれんかった。
丈くんは困った顔をした。
スマホを取り出して何かを打った。
そして、こっちにスマホを向けた。
大ちゃん達が来た。
スマホの画面を見て、固まってしまった。
俺の代わりに、流星が読んでくれた。
そう。スマホに書かれていたことは、【声が出らんねん】っと書かれた文字だった。
また。何かを打って、見せてきた。
【事情話したいから、俺んちに来てや】っと書かれていた。
そう言って、丈くんの家へ向かった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。