なお兄は、私が泣き出したことに焦りだして、
あわあわし始めた
泣きながら、笑ってしまった
遠くの噴水近くで水をかけ合って遊ぶみんなが見える
考えすぎてたんだなぁ………私…………
やっぱり私は____________
どぬが後ろから、ひょこっと出てきた
私となお兄は、どぬに手を引かれるがままに着いて行った
なんか……みんなが本気で笑ってるの見たの…久しぶり…だな
最近は泣いてばっかだった
辛いことがあったから、仕方ないけど……
でも、だからこそ笑うんだ……
私は軽くじゃっぴを噴水に向かって押した
バッシャーーーン
大きい水しぶきをあげて、じゃっぴは池に落ちた
今度はじゃっぴが、どぬを引っ張った
バッシャーーーン
引っ張られるがままに、私も池に向かって落ちた
バッシャーーーン
池のひんやりとした水が、私の服をじわじわと濡らす
上からも噴水の水で、髪がポタポタと水で滴る
ゆあんくんは、なお兄を、
私はえとちゃんの腕を掴んで引っ張った
バッシャーーーーーーーーン
今までにないくらいの大きな水しぶきを上げた
馬鹿らしくて、楽しくて、おもしろくて、
気づいたら笑いが止まらなくなっていた
私は誰よりも早く立ち上がって、
みんなに向かって手を差し伸べた
「 「 うんっ! 」 」
そう言うと、みんなが私の手を取って立ち上がった
〜シェアハウス〜
シェアハウスに戻っても、まだ誰も起きていないようだった
時計の針は6時をさしている
びしょびしょになった重い服で、
自分の部屋までゆっくりと歩く
廊下には、うりがいた
うりは、私を見た瞬間、冷たい視線で睨むようにした
私は黙ったまま うり の前を通ろうとした
黙ってすれ違おうとする私の腕を、止めるように掴まれた
話しかけられるとは思わなくて、少し驚いた
うりは何も言わなかったけど、私の腕を更に強く掴んだ
その言葉に、少しモヤッとした
つい、少し冷たく言い放ってしまった
思わず、声を出してしまった
うりの掴む力がどんどん強くなっていく
私は思いっ切り、うりの腕を払った
我慢してた気持ちが、今に溢れ出した
まずい……大声を出しすぎた……
他の誰かが起きて、大事になるのは…避けたい
私は小さく言って、その場を去ろうとした
その時のうりの顔なんて、振り返って見ずに______






















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。