第11話

#9
219
2024/04/04 08:00


sana
ただいまー、


家に帰っても、誰もいない。


モモりんは仕事に行っているから。



sana
これからどーしよ、
sana
いつかバレるよな、これも


目の色も、今は元に戻っているけど、またいつ赤くなるか分からない。



いつ痛みが襲ってくるか、分からない。


そんな不安と恐怖に怯えながら、これから生活してかないと行けないんだ。



でも、この病気のことを誰かに相談するわけにもいかない。


だから、ウチはバレないように、自分の最期の時までこの恐怖と戦いながら生活してかないと。



sana
あ、カラコン入れればいーやん
sana
あったっけな、丁度いいやつ

目の色を変えるために、カラコンを入れればいいんだ、


痛みは無くならないけど、それは我慢すればいいし。


sana
あ、あったあった
sana
久しぶりに付けるからなぁ、上手くいくかな、
 
いつになっても、目に何かを入れるのは怖い。


普段は裸眼で過ごしてるから、久しぶりに使うカラコン。



意外とすんなり入った、けど、普段付けないからか、違和感が凄い。



sana
ふぅ、これでバレないかなぁ、


鏡をもう一度見て、おかしな所がないか確認する。


大丈夫、変なところは無い。



赤くなっても、カラコンで見えない。



大丈夫、大丈夫。




ズキッ


sana
ッッ、!


突然やってくる目の痛み。



ズキズキと痛み続けている目。


でも、
目は赤くなっていなかった。




良かった、これで、




これで、モモりんにもバレないで済む。








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