12月24日。
街はやけに浮かれていて、イルミネーションの光がやさしく、でも少しだけ残酷に感じた。
🐰「今日さ、空いてる?」
勇気を出して送ったメッセージは、既読がつくまでに少し時間がかかった。
それだけで、胸の奥がざわつく。
🐯『ごめん。今日は用事ある』
短い返事。
理由は書いてない。
聞かなくてもいいって、わかってるふりをした。
……でも、クリスマスイブだ。
どうしても期待してしまう自分が、情けなくて。
テヒョンは昔から、こういう人だった。
優しいのに、決定的なところで線を引く。
近いのに、手を伸ばすと少し遠い。
一緒にコンビニで買った安いケーキ。
何でもない夜に突然始まる長電話。
寒いからって理由で、肩を寄せた帰り道。
全部、「恋人じゃない」って言い訳で成り立っている関係。
俺だけが、そこに意味を探してる。
夜、ひとりで歩く帰り道。
ふと、駅前のイルミネーションの向こうに見えた影。
……テヒョン。
隣には、知らない誰かがいた。
楽しそうに笑っていて、距離が近くて。
胸が、ぎゅっと縮む。
見なかったことにしようとしたのに、
目が離れなかった。
結局、俺は何も言えずに帰った。
部屋に入って、コートも脱がずにベッドに座る。
スマホが震えた。
🐯『メリークリスマス』
たったそれだけ。
画面を見つめながら、笑えない自分がいた。
——俺は、君にとって何なんだろう。
そう思った瞬間、
また通知。
🐯『今から、少しだけ会えない?』
心臓が、うるさく跳ねた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━メリークリスマスイブ!!!皆さんはどうお過ごしですか?私は沢山食べすぎて、体重計に乗りたくないです!はい、まぁ、そんなことは置いといて!!いいクリスマスいぶをお過ごし下さい!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!