インターホンの画面には
例のいつもの怖い女の人が立っていた
インターホン越しにこんなにも嫌味を言える女の人が
“良い人”でも“きれいな人”でもないことくらい
私にも十分わかった
諦めて帰っていくだろうと無言を貫いていると
そう電話をし出したので
一向に帰らないつもりなのか、と思いつつも
オッパと連絡を取り合える仲なのかと
心に引っかかるものもあった
私以外とは連絡先を交換していないと
前に言っていたはずなのに、
私だってオッパのことを信じたいのに、
でも今のままでは
この女の人からオッパのことを聞いてしまったら
オッパの過去がきれいなものではなかったら、、、
たくさんの葛藤が心の中で動くなかで
今までずっときれいだと言われてきた私が
愛想が良くないと知られてはどうしようという
焦りが大きくなり
こんなこと信じてはいけないのに、
‘ 人は信じられない ’ ものだとあれ程思っていたのに
そう言っていた。
遠慮もなく家の中へ入ってきた
どうやら名前はジユンといって、オッパと同い年、
昔からオッパと仲がいいんだそう
圧をかけるように話してきて
何がなんだか理解が追いつかない私は
震えた手でスマホを取り出しオッパに連絡をしようとした
その瞬間
私の手元にスマホはなくて
床に機能しなくなったスマホが1台落ちていた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。