第10話

番外編
409
2025/11/30 03:36 更新





フラッグシップでの食事中…





パイモン
そういえば、お前の神の目って炎元素なんだな!
あなた
…え、何、急に…
確かに 。
でも、あんまり元素力を使ってるところを見なかったけど…
あなた
…必要な時には使うよ 。
まぁ、そんな場面がそうそうないんだけどね
パイモン
どうやって神の目を手に入れたんだ?
あなた
……ん〜 。
なんでだったかなぁ…?
パイモン
おっ、お前…!
も、もしかして忘れてるのか…!?
あなた
その時は「 なんだこれ 」ぐらいにしか思ってなかったんだよね 。
だから、気にもせずに自分の部屋に放り投げた記憶がある 。
パイモン
ううっ 。
神の目を欲しがってるやつらからしたら相当恨まれるだろうな…
あなた
神の目を欲しいなんて、物好きだよね 。
一般の人じゃ、使う場面なんてないだろうに…
あなた
まぁ…でも 。
多少、楽にはなるかもね 。
あなた
…あ〜、そうそう 。
思い出した
あなた
神の目を授かった日のこと 。



あれは2年前のこと…



あなた
ふぁ〜…ふ 。
暇だなぁ…

情報屋を営み始めてすぐのことだった 。

オープンしたての情報屋なんて、
誰も知らない 。

だから、客なんて来なくて、
フォンテーヌから少し離れた場所を
散歩してた 。

人はいないし、家もない 。

そんな場所を歩いてたら、声が聞こえた 。

おいガキ、金だしな

えっ、いや、その… 。
僕、お金なんて持ってな……

いや、嘘でしょ 。
お兄さんさ、なんでもわかっちゃうんだよね 。

で、でも…、本当にお金なんて持ってないんです…!

…じゃあ、この袋は何?
開けちゃおっかなぁ

だ、ダメ!返してよ!!

それは、母さんの大切な…!!

なんだこれ?
髪飾りか?

うわ、すげえ上質!
高い金で売れそ〜!

はっ、やっぱガキ狙ったのが正解だったな!

返せよ!!!

その少年は、その袋を持っていた
1人の男にしがみついていた 。

…んだよ、気色悪ぃ…
お前ら、こいつ引っ剥がせ 。

返せ!!返せよ!!
それは、僕の大切なものなんだ…!!

チッ、うるせえんだよ!!
このクソガキ!!

バゴッ!!!

…カハッ゛…!!!



複数の大人が1人の子供を蹴って殴る 。

そんな悲惨な光景を目の当たりにした 。

心底、ムカついた 。



あなた
…ねぇ、あんたら 。
そんなところで何してるの?

あぁ゛?
テメーには関係ねえだろ?

お姉さんさぁ?
痛い目見たくないなら、関わってこない方が身のためだよ?

あなた
…なにそれ、冗談?
超笑えるんですけど 。

…はぁ 。
これはお姉さんのことを思って…

あなた
何言ってんのかわかんないなあ…
大の大人がガキ囲んで楽しい?

あなた
…ダッサ 。

あ゛?
おい、今なんつった?

あなた
聞こえなかったの?
…なら、何度だって言ってやる 。





あなた
「 ダセェ 」って言ったのよ!!





…んだと、このクソアマ!!!










あなた
ふっ、空振り 。
あなた
…こっちも空振り 。

ちょこまかちょこまかと…
テメー避けるか流すかで攻撃してこねえじゃん!

あなた
…馬鹿だなあ 。
わざとに決まってるだろ 。
あなた
格下の奴を早く倒したって
なんの面白みもない 。
実際、そうだろう?
あなた
“ 生かさず殺さず ”… 
これが「 師匠 」の教えなもんでね!

うるせえな…
さっさと死にやがれ!!

あなた
…あんたがね 。

バコォッ!!!!

私の拳により相手は
数メートル先まで吹っ飛んだ 。

よかった、「 師匠 」に習ったことは、
訛ってなかったようだ 。





他の奴らにも同じような仕打ちをしたら、
相手は逃げるように去っていった 。





あなた
“ 人は見かけによらない ”って学べたからよかったじゃん 。
少しは、大人に近づけたかもね 。





あっ、あの…!

あなた
あ〜…
君、大丈夫だった?
あなた
怪我とかない?
早く助けてあげられなくてごめんね 。
あなた
はいこれ 。
君の物なんでしょ 。
…あ、ありがとう…
あなた
…お母さんのもの、なの?
うん…
母さんは1年前、弟を産んだ時に死んじゃったんだ 。
元々、体が弱くて…
それは、死んじゃう直前にくれたんだよ 。
「 母さんはいつでもあなたのことを “ そば ” で見守っているからね 。 」って
あなた
…そっか 。
なら、そんな調子じゃいけないんじゃない?
…え?
あなた
…お母さんは、キミに元気でいてほしいって言葉を残したんでしょ?
なら、しっかりやり遂げなきゃ 。
あなた
今のキミは、元気じゃないからね 。
げっ…
元気だよ!
母さんが死んでから1回も風邪とか引いてないし…
あなた
何言ってんの 。
キミが元気じゃないのは、ここでしょ 。

私は軽く、自分の胸を叩く 。

…よく、わからないよ 。
あなた
…「 心 」 。
疲れきって、まだ悲しみに暮れてる 。
あなた
お母さん、そんな調子じゃ、夢にも出てきてくれないかもね 。
…治し方なんて、知らない…
だって、薬なんてないじゃないか…
あなた
…あるよ 。
薬ぐらい、いくらでもある 。
買えないよ…!
ただでさえ、お金が無いんだ!
あなた
…は?
「 心 」に効く薬なんてあるわけないでしょ?
…は、はぁ…?
今、薬があるって…
あなた
周りを見てみなよ 。
キミの周りにはなにがあるの?
…は、花…?
あなた
…「 家族 」がいるでしょ 。
お父さんに、おばあちゃん、おじいちゃん、それに…
あなた
大切な「 弟 」 。
あなた
ほら、キミの周りには幸せが溢れてる 。
何が悲しいことがあるの?
あなた
例え、お母さんが見当たらなくても…
最期、キミに言ったことはなに?
あなた
見えなくても、ずっと近くにいるのよ 。
…ほら、悲しいことなんて何も無い、そうでしょ?
あなた
ほら、前を向いて、歩いていきなよ 。
それじゃあね、少年 。

…えっ、あっ…
もう行っちゃうの?

あなた
当たり前でしょ 。
暇じゃないんだから 。
そ、そうだよね…

…あっ、ありがとう!!

私はひらひらと手を振り、
背を向けて歩き出す 。

さっきのお姉さん、すっごくかっこよかったよ!!
本当に…ありがとー!!!















あなた
〜〜〜〜〜っ…

あなた
いったいなぁ…
誰だよ、頭に石投げたや…つ…





あなた
…神の目…?





あなた
はっ!?
いや、誰の!?!?!?















あなた
ただいまー
リネ
おかえり!
今日はいつもより遅かったね?
リネット
うん、いつもより6分37秒遅い 。
あなた
え超怖いんですけど 。





リネ
…あれ、あなたの下の名前 。
それ、誰の神の目?

フレミネ
本当だ…
どこかで拾ったの?

あなた
…さあね 。
急に降ってきたのよ 。

あなた
生憎、興味はないから、部屋に放り込んでおくことにするわ 。

リネ
え…
壊さないようにね!?

あなた
使わないから壊したっていいけど 。

リネット
…私の出番 。

リネ
違うから

フレミネ
あはは…










あなた
…ってことがあったよーな…
なかったよーな…

パイモン
結局覚えてないのかよ…










長くてゴメン 。
ちょっと、物理もいける夢主てゃを書きたかっただけなんだ 。


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