「ナミさぁーん♪ロビンちゃーん♪あなたちゃーん♪お菓子の時間だよぉー♪」
毎日欠かすことなく与えられる3時のおやつ
作るの大好き、皆(女性)の喜ぶ顔を見るのが至福の時間…そんなサンジが今日もせっせとお菓子を運んできた
「ありがとうサンジくん♪」
「いつも悪いわね」
ナミもロビンもいつものように受け取って各々の場所へと座り食べ始める
「はい、あなたちゃん!あなたちゃんのはオレの愛情たっぷり特別仕様だよー♪」
いつもなら喜んで受け取っているところだけど…何故だろう…素直に喜べない
手渡されたお菓子を見つめてからサンジの顔を見る
「なんでサンジはいつも私以外の女にも優しいの?」
ギクッとした表情で冷や汗を垂らしながら「突然どうしたの??」と聞き返すサンジにあなたは更に質問を続ける
「今は戻ってきてくれたからいいけど、サンジ…他の女と結婚しようとしてたよね?…なんで?私はサンジの彼女じゃないの?なんで私に黙って他の女と結婚しようとしてたの?…私なんて…どうでもよかった…「あなたちゃん!!ゴメン…不安にさせてたよな…でも、オレはあなたちゃんがどうでもいいなんて思ってねぇ…」
質問が止まらないあなたの言葉に割って入る形でサンジが話し始める
他の皆は何事かとこちらの様子を伺っていた
「あなたちゃん…今回のビッグマムの娘との結婚は…本当にゴメンとしか言えねぇーんだけど…決してあなたちゃんがどうでも良くなったとか、嫌いになったからとかじゃないってことだけはわかってもらえねぇかな??」
「………でも、サンジは最終的にプリンとの結婚に乗り気だったんでしょ…」
頬を膨らませプイッと顔をそらし拗ねるあなたに図星をつかれアワアワと慌てるサンジ
「あなた、なんかあったのか??」
首を捻りお菓子を頬張りながらルフィーが聞いた
「ルフィーもおかしいと思わない?私と付き合ってるはずなのに、サンジは他の女と結婚しようとしたんだよ?」
「んー…まぁ…でも、戻ってきたんだからいいじゃねぇか」
恋愛の話は苦手だとばかりに早々に話を終わらせ、モグモグとお菓子を頬張り続けるルフィーはやっぱりこういう事に関しては頼りにならない
「ねぇ、ナミとロビンはどう思う??酷いと思わない??」
急に話を振られ、お菓子を食べていた手を止めたナミが「だって…女に目がないサンジくんよ?それでもよくて付き合ってるんでしょ?ねぇ、ロビンもそう思うでしょ?」と至極最もな返答をする
返す言葉も見つからないが、ナミやロビンに優しいのは許せるけど…やっぱり他の女に優しくするのは許せない
どうしたらこの女ったらしは他の女にフラフラしなくなるのか…
キッとサンジを睨み「今度フラフラしたら別れてやるから!!」と啖呵を切れば、アタフタしたサンジが「ちょっとコッチへ…」とあなたの手を引き船内へと歩みを進めた
「なに?急にどうしたの?」
「いや、あそこに居ると皆の視線が痛くて…あなたちゃんと二人きりで話がしたいんだ」
キッチンまで連れてこられ座るようにと椅子を引かれれば、あなたも素直に従い腰掛けた
「で?話って何?これ以上他の女にフラフラしないでくれるの?」
「うっ…いや…まぁ…出来る限り頑張るつもりではあるけども…」
紅茶を準備しながらモゴモゴと歯切れの悪い言葉で返事をすれば「私がどれだけ今まで我慢してきたかわかってる?」と黒い笑みを浮かべたあなたがサンジを見る
「あぁ、わかってる…あなたちゃんにも悪い事してる自覚もある…」
そう言いながらサンジはコトリと淹れたての紅茶をあなたの目の前へと差し出し、そのまま向かい側へと腰掛けた
「あなたちゃん、オレが他の女にフラフラするのは一種の病気みたいなもんで…だからってあなたちゃんが大事じゃないってわけじゃねぇ」
真っ直ぐあなたの目を見て話し始めれば、あなたもサンジをしっかりと捉えて話しに耳を傾ける
「オレがどんなに他の女にフラフラしても、一番大事で愛してるのはあなたちゃん、キミだけだ…」
「言葉ではなんとでも言えるよ…」
「目に見える確かなものが欲しいなら…オレは何だってあなたちゃんに差し出すよ…だから、これを受け取ってくれるかい?」そう言うとサンジは小さな箱を差し出し、あなたへと手渡した
「…なに?」
「開けてみて」
あなたが箱を開ければ、そこには指輪が入っていた
「これって…」
「形だけかもしれねぇけど、オレと結婚してほしい…コレで少しは安心してくれるかい?」
「…ありがとう…嬉しい…」
あの女ったらしのサンジがここまで真剣に自分の事を考えてくれていたなんて…と
感動し涙で応えるあなたの左手の薬指にサンジが指輪を嵌め、手の甲へキスを落とした
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「オレ達結婚することにしたんだ」
甲板へと二人で戻った直後、サンジが皆へ宣言した
「「「えぇぇぇーーーーーー!!!!!!!!!」」」
サンジの発言に驚きひっくり返るクルー達
「おいあなた!お前…本当にそんなグル眉エロガッパで良いのか!?お前ならもっと他にいい「黙れクソマリモ!!!」」
見慣れたゾロとサンジの喧嘩を余所目に「あなたさん、おめでとうございます!一曲歌わせて頂いても宜しいですか?」ブルックがそう言うと「よし、宴だぁー!!!!」とルフィーが叫ぶ
「あなた、おめでとう!良かったわね」
「ロビン…ありがとう…不安は沢山あるけどね」
苦笑いをしながらロビンを見れば、優しく微笑み返して「さぁ、あなた達の為の宴よ」と背中を押してくれた
呑めや歌えやのどんちゃん騒ぎは遅くまで続き、宴もたけなわとなった頃「えっ…?まさか…アソコに見えるのって…」とナミが望遠鏡を覗き込んだ
「ルフィー!!大変よ!!海軍がすぐそこまで来てるわ!!」
ナミの声に皆が反応し、指差す方向を見れば軍艦がこちらへ向かって来ていた
「ん?アレはスモーカーの船じゃねぇか!?」
ウソップが言えば「なんだと!?スモーカーって事は…たしぎちゅぁーん」目をハートにしてクルクルと嬉しそうに回りだすサンジがそこにいた
「ちょっとサンジ!!!!全然我慢してくれてないじゃない!!!」
↓↓あとがき↓↓
はじめてのサンジ夢でした( ;˙꒳˙;)
サンジの女好きはきっと永遠にあのままなんだ…それに耐え得る人じゃなきゃ一緒にはいれないと勝手に妄想した末にできた作品になります( ˊᵕˋ ;)💦
読んで頂きありがとうございました(๑¯人¯)✧*












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。