第4話

おかえり ③
78
2026/08/06 07:03 更新




夕方。



玄関のドアが開く音がした。



(なまえ)
あなた
おかえり!




いつもなら
碧
碧
ただいま!!
ってげんきよく帰ってくる碧。



でも今日は違った。



碧
碧
…ただいま。




声が小さい。



靴を脱ぐ動きもゆっくりで、バッグを置くとそのままリビングへ来た。



(なまえ)
あなた
どうしたの?
疲れた?




碧は少しだけ笑おうとしたけど、うまく笑えなかった。



碧
碧
うん…
ちょっとね。




私は何も聞かずに、そっと碧の前に立つ。



(なまえ)
あなた
おいで。




その一言だけだった。



すると碧は安心したような顔になって、私の肩へ埋める。



碧
碧
…充電。


(なまえ)
あなた
今日は長め?


碧
碧
充電満タンになるまで。



思わず笑ってしまう。



私は碧の背中をゆっくりさすった。



しばらく2人とも何も話さない。



静かな部屋に聞こえるのはおけいの音だけ。



少ししてから、碧がポツリと話し始めた。



碧
碧
今日ね。
バスが全然うまくいかなくて。


(なまえ)
あなた
うん。


碧
碧
ミスばっかりして、なんか悔しくて。


(なまえ)
あなた
そっか。

碧
碧
元頑張らなきゃって思うのに、今日は空回りしちゃった。




私は何も励まそうとしなかった。



ただ、最後まで話を聞く。



碧は全部話し終えると、小さく息を吐いた。



碧
碧
ごめんね。
帰ってきてこんな話。


(なまえ)
あなた
なんで謝るの?




碧が顔を上げる。






(なまえ)
あなた
嬉しいよ。



碧
碧
え?


(なまえ)
あなた
碧が私の前では無理しなくていいって思ってくれてるんだって。




その言葉に、碧の目が少しだけ潤んだ気がした。

碧
碧
あなたの下の名前だけなんだよ。
こうやって弱音吐けるの。


思わず胸がギュッとなる。


私は碧の頭を優しく撫でた。


(なまえ)
あなた
今日はいっぱい甘えていい日!


碧
碧
ほんと?



(なまえ)
あなた
もちろん


その瞬間。


ぎゅうううっと、今までで1番強く抱きしめられた。


碧
碧
ありがとう。


(なまえ)
あなた
どういたしまして。


碧
碧
今日、一緒に映画見ない?



(なまえ)
あなた
いいよ。


碧
碧
途中で寝ても起こらない?




(なまえ)
あなた
また寝るき〜?

碧
碧
わかんない…



2人で笑い合う。


ソファに並んで座ると、碧は当たり前のように私の方へもたれかかった。



映画が始まって20分。



画面では盛り上がっているのにーー


碧
碧
…すぅ。


(なまえ)
あなた
やっぱり寝ちゃった。


私はクスッと笑って、前髪をそっと整える。



寝顔が本当に子犬みたい。



安心し切った表情で、小さく私の服を摘んでいる。






(なまえ)
あなた
お疲れ様、碧(小声)




すると眠ったまま、小さく口が動いた。

碧
碧
…だいすき。


思わず笑ってしまう。


(なまえ)
あなた
私も、だいすき。



その返事に安心し切ったように、碧は少しだけ笑った。



練習でどんなに疲れて帰ってきても。



嬉しい日も、悔しい日も。


碧
碧
ただいま!
と帰ってくる場所は、いつだってここ。



そして私は、何度でも
(なまえ)
あなた
おかえり!
と笑って迎える。



そんな毎日が、2人にとって1番幸せな日常だった。


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どうでしたでしょうか?!?!?
初めて書いたので上手く書けてるのかわかりません!!
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