桃side______
音のした方を見たころんが悲鳴をあげる。その悲鳴とともに全員がリビングから飛び出した。しかし...
リビングから玄関に出る扉を開いた時に玄関に見えた茶色い物体。俺は直ぐにころんを止めてるうとと莉犬を2階の階段にあげる。
2階の階段から1番近い俺の部屋に入り、ベッドを動かして扉を塞いだ
莉犬はさっきのことがトラウマになるほどの恐怖で莉犬は震えていた。莉犬はもうこれ以上は無理だろう。ころんも大丈夫と言っているが、少し震えていた。正直に言えば俺もあれは怖すぎる。
しかし、俺たちはここでずっといる訳には行かないのだ。時刻は12時。朝から何も口にしていないころんと俺は既に喉は干からびそうで腹も減っている。その上、なーくんやジェルは何時に帰ってくるか分からないため、2人の帰りを待つのは難しい。
るうとがモジモジしながら俺の服を引っ張った
問題が1つ増えてしまった。確かに朝から誰もトイレに行っていない。こういうことがあっても可笑しくはない。問題はトイレに行くためにはどうしてもこの部屋を出て下の階、しかも玄関近くに行かなければならない。
るうとはもちろん1人で行けるわけもない。
ころんがゴミ箱の中から仕事のために使い、そのままゴミ箱に捨てた書類を丸めて俺に渡す。これで奴らに反撃ができる
るうとにも同じものを念の為渡し、扉を塞いでいるベッドをどかす。
俺は扉を開けて一瞬で閉じた。
るうともいつもは莉犬や俺たちの前。特に莉犬の前では大人っぽく振舞っていても、中身は幼稚園児なのだ。怖い物は怖い。俺はるうとと手を繋いで1階に降りていった。
1階に降りてトイレまで警戒しながら向かったものの、奴らは現れなかった。まさか居なくなった...のか?
そう一瞬安心した時だった
トイレの中からるうとの悲鳴が聞こえる。俺は急いでトイレの扉を開けた。
トイレの中にひとつの茶色い物体。紛れもなくやつだった。俺はるうとを引っ張って2階へ上がろうと階段へ向かう。しかし、
階段の1段目に茶色い影が俺の目に映った。終わった...るぅと〜は顔を疼くめ体を震わせる。俺も足が動かない。
カサカサカサ
トイレにいた茶色がこちらへ近づいてきた
俺は終わったとるうとを庇い目をギュッと閉じることしか出来なかった
しかし、いつまでたってもあの気持ち悪い物に触れられた感触がない。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。