第6話

6〜忘れてた!〜
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2025/11/23 06:17 更新
朝、何故か少し早く目が覚めた
…てか、今日休日じゃんか
今日も俺の足は何故か
机に向いていた
手が勝手に原稿を取り出して
鉛筆をけずって、
「相ノ詠」と書いた
アーサー
あいのうた…?
そこでやっと手が自由に動かせるようになった
アーサー
愛の歌とかならまだしも…
相ノ詠…?
見慣れない言葉の連なりに思わず
首を傾げる
ぐ〜〜…
腹が減ったので、とりあえず下で何か食べよう
アーサー
あれ…
下の階には誰も居なかった、
父も、義母も
アーサー
兄上達は…勿論居ないか笑
鼻で嘲笑うようにしてふん、と声を出す
だがその愉しい気持ちの裏には、寂しさもあった
ぴーんぽーん
家のチャイムが鳴る
アーサー
…?
アル
やあ!アーサ…
なんだいその顔は!
アーサー
おはようアル…
なんだよ、顔になんかついてるのか?
アル
目尻が真っ赤じゃないか!
ほっぺにもなんか流れた形跡があるし!
アーサー
あ、あ、あぁはは…これ?
昨日感動する映画見ちゃってさ…
アル
…嘘つくなよ!
少しの沈黙が続いた後、
アルは物凄い剣幕で俺に怒鳴った
アル
なんだよ!昨日何があったんだい?
アルは俺の顔をまじまじと見つめ、
不安そうな顔で聞いてきた
アル
…幼なじみだろう?
正直に話してくれよ
俺には分かる。
アルには叱るなんて行為できない
自分が叱られて来た人間なんだから
怒られる事の怖さも辛さも知っているからこそ
叱る勇気が出ないんだろう
アーサー
その、……
そのアルの優しさに甘えてしまうのが俺だ
下を俯いて
上目遣いをするようにして俺はアルを見つめた
アーサー
義母が…浮気?不倫?…してて
アル
!?
アーサー
でも俺が泣いたのはそこじゃない!
義母の浮気相手が、
優しくて…暖かくて
思い出すだけで涙が出てきそうだ
アル
ソイツ、アーサーの事
騙して付けこもうなんて考えてるんじゃ?
アーサー
俺もそれは思った。
でも…違う気がして、
アーサー
俺の直観的なものだから
信じるとは言いきれないけど…
アル
ふーん…
ヤオ
あっ!!
ヤオ
お前らの家、ここあるか?
アーサー
わ、部長!
アル
え?今日って何かあったかい?
ヤオ
部活あるよ!部活!
まあ、来れないなら来れないで
良かったあるが
ヤオ
昨日聞いてなかったあるからな
お前ら休む時は言うよろし!
アーサー
ご、ごめんなさい…
アル
HAHA!sorry!
ヤオ
とりあえず、今日は来れるあるか?
アーサー
あっ、行けます!
アル
俺も行けるぞー!
李
😰💦

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