第6話

「Heckling」
29
2026/06/07 06:16 更新
〈あのことから1週間過ぎて星奏館にて〉
朱桜 司
(まずい、非常にまずいです…)
(太陽が輝き、陽気な天気とは裏腹に、朱桜司はなんだかどんよりとした空気を放ちながら俯き気味に共有ルームのソファーに座っており)
朱桜 司
(……あれから、何度か話しかけてみたものの…1週間前の出来事がまだ記憶に残っているのか)
朱桜 司
(相手にもしてくれませんね…)
朱桜 司
(あんずお姉様とあなたの名字さんが何度か言葉を交わしているのをよく見かけますが…)
朱桜 司
(傍から見てもやっぱりあんずお姉様にも心を閉ざしてるみたいです)
朔間 凛月
あ、ス〜ちゃんだぁ♪
朔間 凛月
って、ん?どーしたの?
(“クーラーの効いた部屋”ということで共有ルームに入室してきた朔間凛月はどんよりしている朱桜司を見かけては違和感を覚えたので話しかけてみて)
朱桜 司
凛月先輩…
朔間 凛月
うわ、暗っ…
朔間 凛月
なにそれ、ス〜ちゃんそれでもアイドルなの?
(予想以上に暗い表情をしていた朱桜司を見て心配よりの呆れながら上記を述べて)
朔間 凛月
あんなに輝いてたス〜ちゃんが、今ではこんなに暗くなっちゃって…
朔間 凛月
お母さん悲しいです
朱桜 司
凛月先輩は私の“お母さん”じゃありません
朱桜 司
って、今はそれどころじゃないのに……
朔間 凛月
もース〜ちゃんノリ悪い
朔間 凛月
そんなだからフラれるんでしょ
朱桜 司
だから、冗談は慎んで…!
朱桜 司
…いえ、そうかもしれません
朔間 凛月
え、なに
朔間 凛月
俺、冗談のつもりで言ったんだけど
(いつもの朱桜司に戻ったと思ったら自分の冗談でまた暗くなる相手を見て驚き)
朔間 凛月
ほんとにフラれたの?
朔間 凛月
可哀想に、俺が慰めてあげるね
朱桜 司
あの…そもそも凛月先輩は何しに来たんですか
朔間 凛月
んー?
朔間 凛月
俺たちの“王様”がピンチだって司令が入ったから“騎士”が助けにきたんだよぉ…♪
朱桜 司
……真面目に答えてください
朔間 凛月
…、その様子だとただことじゃないことが起きたみたいだねぇ
朔間 凛月
もしかしてだけど新人の子と何かあった?
朱桜 司
朔間 凛月
当たり…かな?
朔間 凛月
なーんかおかしいと思ってたんだよねぇ
朔間 凛月
たしか…あなたって子だっけ?
朔間 凛月
あんずとあなたって同じプロデューサーで
朔間 凛月
女子学生同士だから
朔間 凛月
仲良くやりやすいだろうと思って傍から見てたんだけど
朔間 凛月
なんでか分からないけどおかしい気がする
朔間 凛月
たしかに、ほぼ初対面だし、警戒心が強いのなら高く硬い壁を置くよね
朔間 凛月
でも、1週間経ったからその壁はこんぐらい程度になると思うよ
(朔間凛月は座ってるソファーの近くにある、ハンマーで強めに叩けば壊れそうな共有ルームの机の上をノックするようにコンコンと軽く叩いて)
朔間 凛月
でもね、あんずとESのアイドルたちとのあなたの間には上が見えないぐらいの高さで壊せないぐらい厚い壁がある気がする
朔間 凛月
ねぇ、なんで?
朱桜 司
……(私は…1週間前、あなたの名字さんに酷いことをしてしまった。でもそれを凛月先輩に言うのは気が引ける)
朔間 凛月
…はぁ
朔間 凛月
さすがに無理には聞かない
朔間 凛月
ナッちゃんもそんな感じだし
朔間 凛月
俺だけ仲間はずれ?
朱桜 司
瀬名先輩と月永先輩も知りませんよ
朔間 凛月
5人のKnightsで日本にいる中でだったら、俺だけだよ
朱桜 司
多分…今じゃないと思います
朱桜 司
私からはノーコメントでお願いしたいです
朔間 凛月
わかった
朔間 凛月
……あ、思い出した
朔間 凛月
ここに来た本当の用事は…
朔間 凛月
あなたがダンスルームで踊ってるらしいよ
朱桜 司
朔間 凛月
本人は気づいてないだろうけど、ES内で結構広まってる
朔間 凛月
なんかめっちゃ上手らしい
朔間 凛月
……ねぇ、新人と何も話したくないなら俺は寝るために部屋に帰るけど
朔間 凛月
どうする?
朱桜 司
……
(本当は話したいけど絶対相手なんかにはしてくれないだろうと思っているので中々返答出来ず)
朔間 凛月
様子だけでもいいと思うよ
朱桜 司
朱桜 司
じゃあ…
朔間 凛月
了解
朔間 凛月
眠気を我慢してでも連れて行かせてあげるんだから感謝してねぇ?
朱桜 司
は、はい
〈第4ダンスルームにて〉
巴 日和
あ!君たちも見にきたの?
漣 ジュン
ちょおひいさん!声でかいっす
(朔間凛月が案内したダンスルームの入口付近にこそこそと中を伺っている巴日和は朱桜司と朔間凛月を見かけたので声をかけて)
朔間 凛月
やっほ〜、うちの王様が見たいって言うもんだからさ
朔間 凛月
俺は帰る、ス〜ちゃんをよろしくね♪
巴 日和
ふふん、任せてほしいね!ジュンくんに!
漣 ジュン
ちょ、なんで俺なんすか
巴 日和
君だって見にいきたいって言っていたよね?
巴 日和
同じ理由どうしで☆
朔間 凛月
じゃ〜ね
(朔間凛月は2人に朱桜司を任せると踵を返して)
巴 日和
ばいばーい♪
逆先 夏目
ねぇ、何してるノ?
第7話 ↪︎「Coincidence and Chance」

プリ小説オーディオドラマ