りうらのことで頭がいっぱいだから
ろくに仕事もできない
そのせいでなんだかんだミスばかりしている
さすがに社員に帰れと促され帰ってきた
あんまりりうらを考えないようにしているのに
これじゃあ逆効果だ
考えが駆け巡っている間に瞼が重く目を瞑った
なんだろうここ…
ふわふわする…なんかここ…心地が良い…
このままずっといたいと思っていたら
頭上から俺の名前を呼ぶ声が聞こえた
その声はずっと聞きたかったものだった
どれだけ俺の名前を呼ばれることを待ち望んだか
とても優しい声で呼ばれた
喉を絞りりうらの名前を呼んだ
そして二度と離さないという思いでりうらに抱きついた
胸に頭を疼くめそう言った
りうらは頭を撫で背中を一定のリズムで叩いた
その言葉を聞き固まった
それじゃあまるでりうらが死んじゃうみたいじゃん
やっと話ができているのにここを出たら
もう会えなくなってしまう
そう考えると辛くい
これからどう生きたら良いのか分からなくなる
なんで君はそうやって笑顔でいるんだ…
その笑顔で胸が締めつけられる
りうらは俺の手を握り優しく微笑んだ
俺には弱々しく手を握り返すしかできなかった
好きな人に頼まれるならそれを守るしかない
目覚めた時にちゃんとこれだけは伝えようとしていた
するとりうらは優しく抱きしめてくれた
俺はりうらの胸で泣いた
りうらは少し涙声になっていたからこらえていたのだろう
しばらくお互い泣いていた
目が覚めるといつもの光景が広がっていた
今日はよく眠れた気がする
でもそれと虚しさが広がっている気もする
自分の頬を触ってみると濡れていて涙を流していた
そうかもう帰れないのか
そう考えると寂しいかもしれない
俺は安心、悲しみ、寂しさ
いろんな気持ちが入り混じり泣いてしまった
ないくんは背中を擦り温かい言葉をかけてくれる
戸惑っている君をみてこの人のことが
好きなんだなと思い思わず笑みが溢れた
すんません視点コロコロ変わります…by星矢あの後すぐに飛び起きた
なんだか妙な胸騒ぎがして車で病院に向かった
その向かっている途中病院から電話があり
りうらの心臓がもう止まってしまったそうだ
そのことを聞いて車のスピードをあげ病院についた
すぐ降りて病室まで走った
途中看護師さんの注意していたみたいだが
それすらも聞こえない
やっとの思いで病室まで辿り着き扉を開けた
するとそこには白い布が顔にかかった
りうらが横たわっていた
久しぶりにあんなに走ったから
むせるような咳がでてくる
もう何もかも止まったように思えた
俺の目にはりうらしか見えておらず
縋る気持ちで近づいた
りうらの顔にかかっている布を退かした
布を退かしあれは夢ではないと思えた
りうらは窓から差し掛かる光で照らされながら
静かに微笑んでいた

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。