第8話

7.コンビニポスト
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2022/12/04 06:32
江口side


江口「準備は、」

西山「出来ました∠(`・ω・´)ピシッ!」

江口「じゃ、行くか。」

西山「🙋‍♀️はーい🙋‍♀️」


 宏太朗が手を挙げ、俺は鍵と手紙を持つ。仕事へ向かう道すがら、コンビニの前にあるポストに昨日書いた手紙を投函して、ちゃんと届けばいいななんて思いながら、先に扉をくぐった宏太朗を追ってコンビニに入る。


西山「ぱぁいせん🎶」

江口「……なぁに」

西山「これ買ってください♥️」


 聞きなれた声に後ろを振り返れば、そこにいるのは宏太朗。マスクで顔が隠れているのに、テンションが高くニヤついてるのがよくわかる顔をしていた。その手には高そうな箱のチョコレート。パッケージの隅の新発売の文字が目に入る。


江口「嫌だと言ったらっ(`ω´)!?」

西山「カゴに入れさせていただきます♥️」

江口「くっ、いれろぉ!」

西山「やった✌」


 巫山戯た言い方の俺に、いつものように返す宏太朗。さっきから高いのに、さらに高くなる宏太朗のテンション。ウッキウキで手に持っていたチョコレートを緑のカゴに入れて、ドリンクコーナーに向かっていった。
 嬉しそうな宏太朗を尻目に、俺は俺でパンコーナーへ。


江口「ったく、俺も後輩に甘いかなぁ……」


 豊富な種類のパンを目の前に物思いに耽ける。宏太朗とか梅ちゃんに言ったら「もっと甘くてもいいんですよ?」とか言われそうだ。


江口「宏太朗決まった?」

西山「カルピスソーダにしまーす」

江口「はーい」


 カゴには宏太朗のチョコレートとカルピスソーダと、俺のパンとお茶。(いつ入れたって? 宏太朗に頼んだんだよ。)


西山「あ、手紙出しました?」

江口「宏太朗が先コンビニ入った時に出てきたよ。」

西山「大変でしたもんねぇ。家出る直前になって切手貼ってないって。危ない危ない( ;´꒳`;)」

江口「住所書いて封する前に寝た宏太朗に言われたくないね(-ω-´ )」

西山「それはすみませんってぇ」

江口「うそうそ笑」

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