あなたの下の名前 side
ここ、どこだろう?
右手には、スマ、ホ…?
何なんだろ?
ここは、学校の屋上のようなところだな。
…スマホ、って、写真とか取れるんだよね。
え、パスワード…?
必要なの?
…これ、かな?
思い出したかのように
頭にこのパスワードが思い浮かんだ。
上手く取れるのかな…?
え、っと…
写真のアプリはこれ、か…!
じゃぁ早速とってみよ…!
あ、なに、こ、れ…
スマホの画面に女の子が…
何か、喋ってる…?
それに、あれは、死んだときに写真が飾られる、
そのときの奴と一緒じゃん…
つ、つまり…この子、は、死んでるの…?

この , 子 , なんだか私の友達と似てる. . . 。
どことなく , あの子の面影がある. . . 。
私が話している途中で少女は私に近づいてきて ,
ドンッ!
という音がしたと思ったら , 私は彼女に突き落とされていた 。
もうろうとする意識の中で , 最後に見たスマホの画面に映されていた彼女の顔は ,
確かに悲しそうな顔だった 。
そこで , 意識が亡くなった 。
ガバッ!
という私が勢いよく布団から出た
音が部屋に響いた 。
体中は ,
冷や汗でぐっしょり濡れていた 。
冷や汗は気持ち悪くて ,
思わず吐き気が押し寄せてきた。
とにかく起きたときは気持ち悪くて ,
真夏の蒸し暑さで体に汗が流れ出てくるような、
そんな気持ち悪さだった 。
「別にどうでもいいや!」
たったその一言 ,
たったその一言で私は後悔することになった 。
ピピピピッ!
「ここから
退院もらえませんかね?」
静かな部屋に響いた声だった 。
私は自分の耳を疑った 。
優しい言い方のはずなのに ,
私には , とげのある言い方に聞こえてしまった 。
” お金を払ってくれるんですか?”
看護師さんが言っている意味が分かった 。
いや , わかってしまった 。
その顔は ,
邪魔者がいなくなって心底安心したような顔だった 。
「では ,
さよなら!」
その人たちが憎らしく思えるほどの笑顔で ,
私は最後の言葉を言い放った 。











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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。