第29話

現実での出来事が二つ
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2025/07/19 06:03 更新

あなたの下の名前 side

ここ、どこだろう?

右手には、スマ、ホ…?

何なんだろ?

ここは、学校の屋上のようなところだな。

…スマホ、って、写真とか取れるんだよね。

え、パスワード…?

必要なの?

…これ、かな?
(なまえ)
あなた
なんだか、思い出したみたい。

思い出したかのように

頭にこのパスワードが思い浮かんだ。
(なまえ)
あなた
!開いた!
(なまえ)
あなた
じゃぁ、写真、とってみよ…!

上手く取れるのかな…?

え、っと…

写真のアプリはこれ、か…!

じゃぁ早速とってみよ…!
(なまえ)
あなた
!?

あ、なに、こ、れ…

スマホの画面に女の子が…

何か、喋ってる…?

それに、あれは、死んだときに写真が飾られる、

そのときの奴と一緒じゃん…

つ、つまり…この子、は、死んでるの…?

この , 子 , なんだか私の友達と似てる. . . 。

どことなく , あの子の面影がある. . . 。
(なまえ)
あなた
あ , あなた , 誰?
.
…____
(なまえ)
あなた
え?なんt__
(なまえ)
あなた
ッ⁉

私が話している途中で少女は私に近づいてきて ,

ドンッ!

という音がしたと思ったら , 私は彼女に突き落とされていた 。

もうろうとする意識の中で , 最後に見たスマホの画面に映されていた彼女の顔は ,

確かに悲しそうな顔だった 。

そこで , 意識が亡くなった 。

ガバッ!

という私が勢いよく布団から出た

音が部屋に響いた 。

体中は ,

冷や汗でぐっしょり濡れていた 。

冷や汗は気持ち悪くて ,

思わず吐き気が押し寄せてきた。

とにかく起きたときは気持ち悪くて ,

真夏の蒸し暑さで体に汗が流れ出てくるような、

そんな気持ち悪さだった 。
(なまえ)
あなた
あ , そういえば , あの子. . .
(なまえ)
あなた
一体私に , 何を伝えようとしてたんだろう. . . 。
(なまえ)
あなた
. . . まぁ. . . 

































   「別にどうでもいいや!」













たったその一言 ,

たったその一言で私は後悔することになった 。




















(なまえ)
あなた
あ , ナースコール押さなきゃ 。

ピピピピッ!
.
は ~ い!
.
あ!大丈夫でしたか?
あなたの名字さん
(なまえ)
あなた
はい!
.
. . . ところであなたの名字さん ,
起きたばかりで申し訳ないんですが ,
(なまえ)
あなた
. . . ?


































        「ここから
           退院出て行ってもらえませんかね?」






























静かな部屋に響いた声だった 。

私は自分の耳を疑った 。
(なまえ)
あなた
. . . どっ , どうしてですか?
.
あなた , もう歩けるんですよね?
(なまえ)
あなた
っ!. . . は , はい 。

優しい言い方のはずなのに ,

私には , とげのある言い方に聞こえてしまった 。
.
なら , もうあなたがここに居る必要はないんですよ 。
(なまえ)
あなた
でも!リハビリとか. . . !
.
なら , 貴方がお金を払ってくれるんですか?
(なまえ)
あなた
っぇ. . . 。

” お金を払ってくれるんですか?”

看護師さんが言っている意味が分かった 。

いや , わかってしまった 。
.
貴方の親御さんは
お金を払ってくれません
.
その代わりのお金を ,
 貴方は払えるんですか__?
(なまえ)
あなた
. . . いいえ. . . 。
.
ならあなたがここに居る意味はないです。
.
あなた , もう歩けるんだから
ここに居なくてもいいでしょ?(笑

その看護師さんの顔は ,

邪魔者がいなくなって心底安心したような顔だった 。
(なまえ)
あなた
. . . はい 。
お世話になりました 。























      「では ,
        さよなら!」




















その人たちが憎らしく思えるほどの笑顔で ,

私は最後の言葉を言い放った 。
.
. . . っぇ?

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