私にはいつもよく行くレンタルショップがある。
24時間営業だから周りが寝静まったあともそのお店だけ明かりがついている。
店内は薄暗くて少しカビ臭い。
『あ、探してた映画あったー、よかった』
レジには毎回同じ男の人が座っている。
何歳なのかも、名前も知らない。
けれど、私はこの人のことが気になるのだ。
いや、別に恋愛的なことではなく、ただ単になぜか気になってしまう。
今日もこの人の手元にはモンスターとゲーム機。
こんなにモンスターを飲んでて飽きないのだろうか。
「2週間後までに返却お願いしまーす」
「あざしたー」
一体どんな人なのか話しかけたいけど、勇気が出ない。
まあいっか。
この映画を返却しに来たときにしよう。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。