ふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふん

どれどれ……今年の志願者は、名門貴族の長男 魔法局事務次官の息子
世間的には有名所と言った所だな。杖の手入れに魔法書のチェック…この試験に余念がない…流石格式高い受験者た…ち……

ふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふん

何

で……

え？どゆこと？い、今から魔法学校の編入試験何ですけど、なんで筋トレしてる奴いんの？

あいや、落ち着け
見間違いだきっとここは魔法学校…居る訳無いだろそんなふざけた奴

……

受かる気あるの彼奴

なんかブツブツ言ってるし…後ろの2人は何!?全然隠れられてないから！

まあ良い…どうせあんなふざけた奴は試験ですぐ落ちる

いやー試験ってどんなのだろう……何としてでも受かんなきゃ…もっもっ

始めまして！

イーストン魔法学校へようこそ

今日の編入試験を担当するクロード・ルッチだ

クロード・ルッチ!?

次に来る魔法使い今年度7位に入った若くして高難易度魔法を獲得したと言うあの！？

なんて気持ちいんだもっと私を崇め奉ってくれ

わざわざ火の中から出てくるとか熱そうだな

彼奴は絶対落とす

では早速1時試験を始める。席に着け

席？

席なんか無いぞ

机が現れたぞ！

す、すげー！

さすが期待の教師！

最初から用意してる部屋に連れてってくれればいいのに

殺す

(ふん、まあ良い。この編入試験は突破率3%彼奴の様なふざけた奴はまず通らん)

制限時間は30分。それでは  始め！

この答案用紙…文字が動いてる！？

そう。この答案用紙には私の魔法がかかっている…。つまりこの試験の合格基準はこの魔法を解き文字を整列させる事にある

動かれると困るんだけど

動かれると…困るんだけど

できました。

(此奴はさっきの……まあどうせ中途半端な……!?)

次の試験はこれだ！

何だ！？

また地面が動き出したぞ

次の試験はこの迷路を解いてもらう。もちろんただの迷路では無い、この迷路には様々な仕掛けが用意されている。それでは、制限時間は30分。時間内にゴール地点に居た者を合格者とする。それでは、始め！

ゴールに行くだけなのか。何だか大変そうだな

それもそうか。うん、一緒に行こう

効率的とは

急がねば

何じゃこりゃ

諸事情って？

騙されていたのか

悪いけど…僕にも諸事情があるんだ

じゃ

朝には4本足

昼には二本足

夕方には3本足

の生き物…なーんだ

我が問に答えよ

タイムアウト

ダンジニバツヲ

そんな生き物、居る訳無いだろ

や、諸事情が僕みたいな感じだったらなんか可哀想だなって、

僕がどうやってここまで来れたと思ってるの？

(ふふ、もう終わりだ。数多の罠に迷路の番人。更に私が用意した足止めの生徒流石にこれだけすれば)

おい！何かすごい音がするぞ

まさか、厚さ1m如何なる魔法をも防ぐこの……
壁が!!?

一直線に突っ切って来やがった！

ありかあれ？いやダメだろ

かーえーれ！

かーえーれ！

帰りたい……

おかしいだろ！迷路じゃねえだろそれはもう！

確かに、

迷って出てくるのが迷路だろうが！

ごもっとも、

迷路とは！？

哲学……？

辞めろ！

言えばただじゃおかないぞ

今ならあの約束も考えてやらん事も無い

おい！

いや言ってないけど、

怪我痛むならおぶって行くよ？

僕は重い(物理的に)とか気にしないけど

照れてないです……

はっ、

そうだ、悪いか？私は試験官だ。気に入らない奴を落とそうとして何が悪い。生意気なガキに貧乏少女。底辺にも利用価値があると思って声をかけてやったのに恩を仇で返しやがって、頭が悪いのは親譲りか？そりゃ当然みすぼらしい人生って訳だ

お前達2人は不合格だ。文句があるなら楯突くか？エリート教師であるこの私に！最も…それが出来たらの話だがな

え？

言い過ぎですよ。先生

何ー！！？

うむ

静まれい！

ウォールバーグ校長

今から最終面接を行う。これより先は儂が試験を監督する

校長、何故ここに

ルッチよ、お主は後で儂の部屋に来なさい

か…かしこまりました

では早速1人目と行こう