第71話

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2025/05/02 09:00 更新
-濵田side-

いくら電話で話したことがあったとしてもや。

あなたのお兄さんが来るんか…
あなた
緊張しとるの?
はまだ
当たり前やん。
あなた
大丈夫。丈くん、優しいから。
はまだ
……いや、無理や。
おと
ぼく、たのしみー!
能天気な音翔が羨ましい。

何も考えずに喜べたらどんなに楽か。

ピンポーン。

来たみたいや。
はまだ
はい。
ふじわら
『藤原です。先ほど電話で話した件で…』
はまだ
はい、どうぞ。
入口の解錠をする。

もう一度ピンポンが…
おと
ぼく、げんかんでまつ!
あなた
じゃ、一緒に行こうか。
おと
うん!
…鳴らんみたいや。
おと
あ!きたー!どっち、じょーくん?
ふじわら
こっちが丈くんです。初めまして。
おと
はじめまして。はまだおと、5さいです!
ふじわら
おとくんか。丈くんと仲良くしてね?
おと
はい!
…すごい。

もう仲良くなっとる。

子どもはすごいな。
おと
じょーくん、こっち!
連れてきてもうた。

心の準備、整ってへん!
ふじわら
初めまして。あなたの兄の藤原丈一郎です。
はまだ
濵田崇裕です。よろしくお願いします。
お互い頭をさげあう。

気付いたけど、お兄さんも緊張してんで?
あなた
2人とも固いよ?
おおはし
俺もこんな丈くん初めてやわ。
ふじわら
…黙っとけ。
おおはし
○○警察署、捜査一課の大橋です。お時間いただいてありがとうございます。
はまだ
いえ、こちらこそ。
こちらの方にも頭をさげる。

仕事のときより頭さげてんな。
あなた
みなさん、どうぞおかけください。
あなたの方が冷静や。

なんならお茶用意したりして、気が利きまくりや。

みなさんにテーブルに座ってもらい、音翔もいつものイスに座らせる。
おおはし
先ほど藤原から簡単な説明はあったと思います。悪質ですので、刑事事件として扱うことにしました。住居侵入と、それで得た情報で脅迫行為。
はまだ
それって…労働時間の…
おおはし
そういうことになります。まずみなさんの指紋をとって、家の中に犯人の指紋の有無を調べます。それから、脅迫の証拠固めですね。
あなた
そんな、大事になっちゃうんですか?
おおはし
しなきゃダメです。泣き寝入りはあかん。きっと余罪はあります。他にも被害者がおるかもしれない。
大橋さんの言い分は一理ある。

きっと今までも同じようなことしてたんちゃうか?

あなたで最後にせなあかんな。

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