-濵田side-
いくら電話で話したことがあったとしてもや。
あなたのお兄さんが来るんか…
能天気な音翔が羨ましい。
何も考えずに喜べたらどんなに楽か。
ピンポーン。
来たみたいや。
入口の解錠をする。
もう一度ピンポンが…
…鳴らんみたいや。
…すごい。
もう仲良くなっとる。
子どもはすごいな。
連れてきてもうた。
心の準備、整ってへん!
お互い頭をさげあう。
気付いたけど、お兄さんも緊張してんで?
こちらの方にも頭をさげる。
仕事のときより頭さげてんな。
あなたの方が冷静や。
なんならお茶用意したりして、気が利きまくりや。
みなさんにテーブルに座ってもらい、音翔もいつものイスに座らせる。
大橋さんの言い分は一理ある。
きっと今までも同じようなことしてたんちゃうか?
あなたで最後にせなあかんな。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!