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あの場に現れた瞬間、全ての喧噪が薄れるように感じた
白髪に、赤い瞳
まるでこの世界から切り離されたような異質さ
聞いたことのあるその姿に、俺は静かに笑みを浮かべる
ドカッ!
俺は間合いを詰め、鋭い蹴りを放った
しかし、白髪女は迷うことなく足を上げてそれを受け止めた
俺がそう言うと、女は無言で俺を見つめ返した
鋭い瞳
じっと俺を射抜くような視線はまるで、心の奥底を見透かされるような錯覚に陥る
背筋にゾクッとした感覚が走り、それが高揚感に変わるのを感じる
俺は女に向かって一歩踏み出し、腕を振り抜いた
拳が空気を切り裂く音が響き渡る
しかし、女はわずかに体を傾け、その攻撃を紙一重でかわす
次に、踏み込んだ足を軸に体を回転させ、振り向きざまに蹴りを繰り出す
足元の砂埃が舞い上がる中、その蹴りが再び女に迫るが、女は腕を使って正確にその軌道を逸らした
体勢を崩すことなく、女は鋭い目で俺を再び見据える
ヒュッ!
俺が言い終わるまもなく、女は一瞬で間合いを詰めてきた
鋭い蹴りが空気を切り裂き、俺の顔面を狙って放たれたが、軽く体を反らし、蹴りをかわす
女は依然として無言だった
その赤い瞳が鋭く光る
次の瞬間、素早く間合いを詰めて拳を突き出してきた
俺は迫りくる拳を片手で正面から受け止めた
俺がそう言って軽く笑みを浮かべた瞬間、女の動きが再び変わった
受け止めた拳を軸に、女は素早く体を回転させ、その足が鋭い弧を描くように俺に向かって飛んでくる
ドスッ!
ガシャアン!
俺は防御の体勢を取るが、足は防御の隙間を的確に突く俺は脇腹を打ち抜かれ、そのまま吹っ飛ばされた
女は静かこちらを見下ろした
その赤い瞳は、感情を感じさせない冷たさを宿している
そして、俺が倒れたのを確認すると、女は何事もなかったかのように振り返り、他のヤツの方へと歩き出した
あの鋭い瞳…
あいつが昔、ぽつりと話してた白髪の赤い目の女……
もしかして……
見つけた♡













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。