第5話

ストーカー?
98
2025/12/05 10:48 更新
九条 玲衣
九条 玲衣
話があるんだ、三崎。
もしかしたら、過去の僕は二股していたのかもしれない。

家に帰った後に悩んだ末、僕は三崎に正直に打ち明けることにした。
九条 玲衣
九条 玲衣
……って事が今日あって。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
ああ、小塚さん?
気にしなくていいと思うよ。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
小塚さんってだーりんのことを一方的に好きだった人でさ。
だーりんも迷惑してたんだよね。
九条 玲衣
九条 玲衣
ストーカーみたいな…ってこと?
九条 玲衣
九条 玲衣
じゃあ、小塚さんと僕が恋人って話は嘘だったのか…。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
………。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
…嘘だね!
ガンガンと警鐘を鳴らすような頭痛がする。
痛みに思わず僕はうずくまった。
小塚 梅子
小塚 梅子
あ、あの……九条くん!
九条 玲衣
九条 玲衣
小塚さん
九条 玲衣
九条 玲衣
どうしたの?
小塚 梅子
小塚 梅子
こ、これ……!バレンタインだから…!
小塚さんは僕にラッピングされた袋を押し付けるように渡すと、足早に去っていってしまった。
九条 玲衣
九条 玲衣
あっ…!
ちょっと…!
九条 玲衣
九条 玲衣
………ッ!
頭痛がおさまる。
僕はうずくまった姿勢のまま顔をあげた。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
先輩!!
三崎 朱夏
三崎 朱夏
先輩っ!!
大丈夫ですかっ?!
三崎が焦った様子で僕に話しかける。
今のは……事故に遭う前の僕の記憶?
九条 玲衣
九条 玲衣
うん……。もう、大丈夫だから……。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
せんぱい………。
九条 玲衣
九条 玲衣
心配かけてごめん、三崎。
大丈夫だから……、そんなに泣くなよ。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
だ、だって……俺…!
急に先輩が具合悪くなって…このまま死んじゃうんじゃないかって…、怖くて……!
九条 玲衣
九条 玲衣
よしよし……。
泣いている三崎を優しく抱きしめる。
さっきの記憶……。
小塚さんは俺に一方的にお菓子を押し付けていた。
やっぱり今日の小塚さんの話は作り話だったということなんだろう。

三崎のことを裏切っていた訳じゃなくて本当によかった。
九条 玲衣
九条 玲衣
そろそろ落ち着いたか?三崎
三崎 朱夏
三崎 朱夏
うん……。
急に泣き出したりしてごめんねっ!だーりん!
三崎 朱夏
三崎 朱夏
それより、だーりんの具合が心配だよ。
病院に行った方がいいと思う。
九条 玲衣
九条 玲衣
それなら大丈夫だ、三崎。
九条 玲衣
九条 玲衣
記憶が戻っただけだから!
三崎 朱夏
三崎 朱夏
え………。
三崎の顔色が変わる。
こちらを見る紫の瞳が翳る。
九条 玲衣
九条 玲衣
戻ったっていっても、ほんの一部だけだけど……。
九条 玲衣
九条 玲衣
……?
どうかしたか?
三崎 朱夏
三崎 朱夏
…ううん。なんでもない。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
気にしないで、だーりん……。
九条 玲衣
九条 玲衣
そういえばさ、僕三崎のこと名字呼びだよな。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
うん…そうだね…?
九条 玲衣
九条 玲衣
ずっと、なんとなく名字呼びだったけどさ、よく考えるとおかしな話だよな。
九条 玲衣
九条 玲衣
だから下の名前呼びに変えようと思って!
三崎 朱夏
三崎 朱夏
えっ?!
九条 玲衣
九条 玲衣
それに、恋人同士ってことは前は名前呼びだったんだろ?
三崎 朱夏
三崎 朱夏
そそそそうだね!
三崎 朱夏
三崎 朱夏
お互いに名前呼びだったね!!
九条 玲衣
九条 玲衣
あ!そうだ!
九条 玲衣
九条 玲衣
試しに僕の名前を読んでみてくれないか?
なにか記憶を思い出すかも!
三崎 朱夏
三崎 朱夏
へっ?!
三崎 朱夏
三崎 朱夏
れ……、れれ……。
九条 玲衣
九条 玲衣
れ……?
三崎 朱夏
三崎 朱夏
れ……。
三崎 朱夏
三崎 朱夏
れい………。
九条 玲衣
九条 玲衣
……!
三崎 朱夏
三崎 朱夏
やっぱり無理ですっっ!!!!!
三崎は走り去ってしまった。
あのぶんだと、三崎のことを名前呼びできる日は遠そうだ。
作者
作者
✨わくわく☆あとがきコーナー!!✨
三崎 朱夏
三崎 朱夏
むりぃ………!!
作者
作者
浮気なのか?!ストーカーなのか?!
真実はまだまだお待ちください!!!
作者
作者
ここまで読んでくれてありがとう!!
次話も読んでくれたら嬉しいな!

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