こんな心臓バックバクの、歯ガチガチの手ぶるぶるで向かうのは他でもない。あなたの家だ。
ピンポーン
ガチャ
『お邪魔します…失礼します…』と二言。
ハッキリ。大きすぎない声を出した。つもり。
あなたの両親は居間にいるのだろうか。
玄関からでは、姿が伺えない…。
それが一層、俺を緊張させた。
そして、居間に着くとお父さん、お母さんが並んで座っており、テーブルを挟み2つ椅子が空いている。
私が先に座り、その隣にツムル先生が座る。
ツムル先生、見るからにとても緊張している。
スーツ姿カッコいいなと思ったのは…今考えるべきではないから胸の内にしまっておこう。
これからのツムル先生との関係について、なんにも話し合ってないよ…どうしよう。…って考えるまでもないか。恋人関係は、解消だよね。つまり、これからはごく普通の生徒と先生として…
お母さんから、付き合う条件をいくつか出された。
・絶対にバビルスの先生と生徒にバレないこと。
・先生は仕事をしっかりすること。
・私は、登校して勉強をちゃんとすること。
・何も問題を起こさずに卒業すること。
・するのはキスまで。
お父さんの言葉に、胸がギュッとなった。
本当は、ツムル先生と別れて欲しいんだ…。まぁそうだよね…だけど、そこをお父さんの優しさでグッと堪えてるのかな?
次回最終回になるかもです。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。