第35話

35
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2025/08/06 13:47 更新










あなた
ちょうど5年程前でしょうか







あなた
その日、奏斗様は風楽邸を出ていかれました
ymoi
それは...奏斗が逃げたっていう?
あなた
そうです
あなた
普段ならば外出すら許可されていない奏斗様が屋敷におらず、また、いつまで経っても帰ってこないという事でその日は皆が混乱に陥りました
あなた
現当主も



ymoi
君は?
ymoi
君も、その内の1人だったの?
あなた
...やはり『夢追い人』は聡明ですね








あなた
私は至って平然としていました



あなた
彼の計画を知っていたから
ymoi
計画という事は、かなり準備されたものだったと
あなた
はい
あなた
実際、奏斗様はその日の1年程前から計画されていました
あなた
そうでもしなければあの屋敷に住む人々の目はくぐり抜けられませんから
あなた
そして、私は彼の使用人として計画の手助けをしていました
ymoi
奏斗専属の使用人だったの?
あなた
えぇ、彼の身の回りの世話や勉学・体術・礼儀作法の指導など色々担当しておりました
ymoi
え、1人で?
あなた
はい
ymoi
ヤバ...
ymoi
(あー、まぁでも、奏斗の1歳上って奏斗が言ってたし有り得なくはないのか...?)
ymoi
(いや、だとしてもだろ...)



あなた
そういう訳で1年間準備を重ねてきて奏斗様は無事逃げおおせたようですが
あなた
当然、当主が黙っている訳がありませんでした
あなた
奏斗様が出ていかれた次の日、捜索がなされている最中に当主に呼び出されました
あなた
お前に罰を与える、と
ymoi
それはー、君が専属の使用人だったのに奏斗を止められなかったから?
あなた
そういう事です
あなた
一応知らぬ存ぜぬの態度を取りはしましたが、まぁそれで許される訳でもなく
あなた
そもそも逃げた事、止められなかった事が問題なのだ、と言って
















あなた
当主は両親の死体を私に見せました
ymoi
あなた
私が呼び出されていた時には既に殺されていました
あなた
脅しのつもりだったようです、これ以上自分の期待に添えないのならお前も殺す、という




あなた
ずっと思っていました
あなた
私がもっと上手く動いていれば、頭を回していれば、両親は死ななかったかもしれない
あなた
私のせいで両親は死にました





あなた
本当に...本当に、申し訳ありません



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