グクside
ふと顔を上げた時、森の中にスヘンらしき姿が見えた
テヒョンに伝えれば一目散にかけて行く
俺も後を追い、森の中へと入る
スヘンはどうやら眠らされているようで起きなかった
ギュッとスヘンを抱き締めるテヒョンを見て安心する
ふと辺りを見回し、ハッとする
ここ、死の森だ……早く出ないと
テヒョンも森のことに気付いたのかハッとした
慌てて森の外へと走り出し、遭難する前に出て来れた
そして、警察に連絡し、一応救急車も呼んだ
テヒョンの言う通りだ
ただの睡眠薬なら眠りから覚めるまで待てばいい
けど、変な薬によって眠らされていたとしたら
スヘンは二度と起きることはないかもしれない
モゾッと動いたスヘンに声をかけるテヒョン
それに応えるように瞼がゆっくりと開いた
肩を震わせて泣き出すスヘンを抱き締めるテヒョン
それに安心した時、警察と救急車が到着した
そう警察があなたについて話そうとした時
スヘンが俺に抱き着いてきた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。