阿部side.
月日は流れてあっという間に季節は11月へと突入した。
肌寒くて、寒さに弱い俺は体を縮こませる。
講義を行う教室に向かっていると後ろから急に抱きつかれる。この体格はあの人だろうな。
阿 「佐久間おはよ。抱きついたのが俺じゃなかったらただの変質者だよ。」
佐 「阿部ちゃんおっちー!阿部ちゃんの姿間違えるわけないから大丈夫ーー!」
阿 「....もうすぐで佐久間とも別々になっちゃうんだね。」
佐 「俺たち長いもんね!寂しいけど、家近いし.....あ〜でも阿部ちゃんはめめ優先しちゃうもんねぇ。」
と目を細めてニヤニヤしている佐久間。
俺とめめの関係は変わらず続いてて、最近はお泊まりする事も増えた。
ちなみに今日もめめが俺ん家に泊まりに来てくれる。
佐 「そういえば、阿部ちゃん達ってもうやったの?」
阿 「ん?何を?」
佐 「おっとと。めめ大変だな。よしっ、阿部ちゃんにおすすめの漫画あるから貸してあげるよ!」
阿 「え?あ、ありがとう。」
佐久間の言っている意味が全然理解できなくてずっと頭の上にはてなマークを浮かべていた。
そして、講義が終わって佐久間ん家に寄り紙袋いっぱいに入った漫画を渡された。
佐久間は渡した後「これで勉強してね?」なんて顔をニヤつかせながら意味深な事を言う。
勉強と言うくらいなんだから、俺の知らないことできっと恋愛関係についてなんだろうなと予想した。
家に帰り早速佐久間から借りた漫画を読み始める。
表紙的にBL漫画で、読み進めているとこのお話、俺とめめの感じとすごい似てる。
そして更に読み進めると”セックス”と言うワードが出てきて、中々次のページをめくることが出来ない。意を決してページ数をめくっていくと男同士の行為が描かれていて思わず閉じる。
顔が熱い。俺は未だにめめとのキスでいっぱいいっぱいなのにこんな事できる未来が見えない。
恥ずかしくてソファの上でバタバタしているとチャイムが鳴り、急いで漫画を片付けた。
阿 「めめっ、いらっしゃい!お疲れ様。」
目 「阿部ちゃんもお疲れ様〜。.....ん?」
阿 「っ、な、なに?」
目 「なんか阿部ちゃん顔赤くない?」
おでこに手を添えられ体がビクッとする。
漫画の事を思い出してしまい、妙に意識してしまう。
めめは心配な目で俺を見つめていて、顔が赤い理由なんて言えるわけない。
阿 「めめ、大丈夫だよ?」
目 「そう?何かあったらすぐ言ってね?」
阿 「うん。ありがとうめめ。」
目 「あ、今日の夜ご飯の材料買ってきたから一緒に作ろ!」
ご飯を一緒に作り、少しだけまったり過ごして、じゃんけんに勝った俺が先にお風呂に入る。
この間めめと一緒に選んだ入浴剤を入れ、お風呂の中で先程の漫画の内容を思い出す。
めめはどう思ってるんだろう。俺と、その、えっち、したいと思ってるのかな。
ベットの上でお互い裸になって.....
阿 「っっっ、、、わぁぁぁ///」
こんな事を考えていた俺はお風呂でのぼせて、お風呂から出た俺がフラフラ状態でめめに心配された。
めめの顔がすぐ近くにあってまた体温が上がる。
ソファに横にしてくれて、保冷剤を持ってきて冷やしてくれる。なんてできた男なんだ。
だんだん頭がすっきりしてきて、自分で起き上がることができた。そのタイミングでめめがお風呂から出てきたところだった。
ずっと俺のそばにいてくれたんだけど、申し訳なくてお風呂に入ってもらった。
目 「阿部ちゃんお風呂ありがと。てか、本当に今日大丈夫なの?」
阿 「体調は、ほんとに大丈夫なの。」
目 「もしかして...また変な人に絡まれた?」
阿 「ううん。.....あ、あのさめめって、そ、その...」
ウジウジしている俺の手を握り「ゆっくりでいいよ」と優しく言ってくれるめめ。
ちゃんと言葉にして伝えようって約束したじゃん。
勇気を出せ俺。大きく深呼吸をしてめめに質問をなげかけた。
阿 「め、めめって!えっちしたいの!?」
目 「......え”?」
どれくらい無言の時間が続いただろうか。
えっーーーと、これはどう処理したらいいんでしょうか。
さくまぁぁぁぁぁぁぁぁあ”!!!!!











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!