第11話

拾壱 .
149
2021/10/04 11:20

『 あなたって名前良いと思う 』

その言葉に救われたような気がして。

清花
清花
… ッ



.
宇髄天元
宇髄天元
アァ?また泣いてんのか?



涙が零れそうなのをぐっと堪えて。





木更津(なまえ)
木更津あなた
いえ、大丈夫です ニコッ





.
宇髄天元
宇髄天元
………




そして着いたのはまたもや立派なお屋敷で。
産屋敷あまね
産屋敷あまね
ようこそいらっしゃいました。
宇髄様。木更津様。




.
木更津(なまえ)
木更津あなた
( すっごい…美人… )
産屋敷あまね
産屋敷あまね
宇髄様は別室でお待ちくださいとの事ですので…
宇髄天元
宇髄天元
嗚呼、分かりました。
産屋敷あまね
産屋敷あまね
では木更津様、此方へ。
木更津(なまえ)
木更津あなた
は、はい…!






.
産屋敷あまね
産屋敷あまね
失礼します。
木更津(なまえ)
木更津あなた
失礼します…


襖の先にいたのは
木更津(なまえ)
木更津あなた
( 病気…?)
産屋敷耀哉
産屋敷耀哉
やぁ、よく来てくれたね。
話は聞いているよ。あなた 。
木更津(なまえ)
木更津あなた
… ッ !



 サッ


何故だかは分からないけどこの人の声を聞いた途端ふわふわするような感じで自然と体が動いていた。
産屋敷耀哉
産屋敷耀哉
面をお上げ。
木更津(なまえ)
木更津あなた
は、はい…
産屋敷耀哉
産屋敷耀哉
話を…あなたの口からちゃんと聞きたいんだけど良いかな?


.
木更津(なまえ)
木更津あなた
はい。
まず初めに…



『 私の両親は鬼狩りでした。』








私の両親は優しい人だった。

ずっと愛を与えられることなく育った、
と思ってた。
あなた。おいで
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
なーに?お父さん
あなた、お父さんとお母さんからお話があるの。聞いてくれる?
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
うん。聞くよ。
あなたは毎日鍛錬をして全集中の呼吸も使えるようになった。
それはほんとに凄いことなんだ。
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
えへへ、お父さんとお母さんの教え方が上手だからだよ
お父さんとお母さんはね、いつも 鬼 を倒して色んな人を助けてるの。
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
鬼…?
昔から 鬼 は人を喰らう悪いやつだとされてきたの。
だから鬼狩り様が悪い 鬼 を退治してくれるのよ。
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
鬼 は人を食べるの…?
嗚呼、そうだ。
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
お父さんとお母さんは鬼狩り…?
ええ、そうよ。
あなた…お父さんとお母さんはね、鬼 と戦ってる以上何時死んでもおかしくないんだ。
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
え…お父さんとお母さん、死んじゃうの?
そうじゃないのよ。
ただね、これだけは覚えてて欲しいの。
確かに 鬼 は人を喰らう悪いやつだけど " 善良な鬼もいる " ということを忘れないで。
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
ぜんりょう…?
良い鬼もいるということだよ。
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
鬼 は人を食べるのに…?
鬼 はね、哀しい生き物なのよ…
元々は皆私たちと同じ人間だったんだから。
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
そっか…鬼 さんも悪いやつばっかじゃないってことだ!
…!あなたなら分かってくれると信じていたよ。有難う。
私たちに何があってもあなただけは正しい道を生きてね… ッ
この " 四季の呼吸 " を伝承してくれ。頼めるか?
(なまえ)( 幼少期 )
あなた( 幼少期 )
うん ッ !お父さんとお母さんの頼みなら聞くよ!ニコッ
有難う… ッ ニコッ



そう言って泣きながらお母さんは私を抱き締めた。

何も言わずにお父さんも私とお母さんを抱き締めた。


2人からはとてつもないほどの哀しみの匂いがした。








.
駄作者( かえら )
駄作者( かえら )
すみません!回想次に続きます!
書いててこの作品面白いのかなぁなんてちょっと自信無くなって来てます😿

ちょっとでも良いな、と思って貰えたら是非♡と☆お願いします🙇🏻‍♂️
( 主の モチベに繋がります )

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