第5話

私は仲間思いなはずですが逃げる時は逃げる

2022/09/14 22:00

アレンディナ・ソニャリュース

(え！？は！？起きちゃったって何！？)

アレムディナ

『あのね〜魂の契約って、私の魂と
あの子の魂を繋いで、永久的に
一緒にいれる〜みたいな感じなんだけど』

アレムディナ

『本来なら死んだら輪廻の輪に乗って
生まれ変わるんだけど、あの子との
繋がりが強すぎて輪廻の輪に乗れなくて
ね？やっと乗れたと思ったら私の魂が
古びちゃってて、新しい魂と上手く混ざらなったの』

アレムディナ

『まぁそれでも私はあなたの魂の中で
スヤスヤと寝てるつもりだったんだけど』

アレムディナ

『さっきの大量に流れてきた記憶で
起こされちゃったから出てきたの』

アレムディナ

『あぁ、安心してね？
私の声はあなたにしか聞こえてないの』

アレムディナ

『まぁ私のことはいつでもどこでも
一緒なヘルプセンターだと思ってくれればいいわ』

アレムディナ

『ということで今日からよろしくね♡』

アレンディナ・ソニャリュース

(えぇ〜〜〜〜〜……)

サイルス・カザンドラ

ねぇ、分かってくれた？

アレンディナ・ソニャリュース

え？な、なにが？

サイルス・カザンドラ

僕たちが前世からの仲で、結婚の
約束もしてたってこと、分かってくれた？

アレンディナ・ソニャリュース

前世から仲良しなのは分かったわ

アレムディナ

『そうよ！仲良しなのよ！』

アレムディナ

『でも結婚の約束はしてないわ！
私、あの子のこと弟としてしか見て
なかったもの！』

アレンディナ・ソニャリュース

あ、あのね？サイルス……落ち着いて
聞いて欲しいんだけど、私はあなたの
ことは弟としてしか思ってなかった
みたいで……

サイルス・カザンドラ

知ってるよ？

ディナ×2

え？

サイルス・カザンドラ

ディナが僕が可哀想だから構って
くれてたのも、弟としか思ってないのも
知ってる

サイルス・カザンドラ

でも……ずっと一緒にいてくれるって
言った。ディナの一緒にいるが好意が
ないことであったとしても、僕が
ディナのことを好きで、ディナが僕の
ことを好きになってくれれば、なんの
問題もないでしょ？

アレムディナ

『あら〜？拗らせちゃってるかしら』

アレンディナ・ソニャリュース

(ねぇ、ちょっとだいぶめんどくさいんだけど？)

ソリュート

ねぇ、遅いんだけど

アレンディナ・ソニャリュース

(え、今度は誰。)

突如として現れた少年に私が警戒を強めているとサイルスが私を庇うように私と少年の間に立ち塞がった

ソリュート

どけよ。じじい

サイルス・カザンドラ

うーわ……僕の後ってこんな奴が継いだの？
すっごい嫌なんだけど

アレムディナ

『あらあら〜豪華なメンツね〜』

カンドルク

アレンディナちゃん〜！大丈夫！？

アレンディナ・ソニャリュース

なんで帰ってきたの！？？？
まだサイルスがいるのに……！

アレンディナ・ソニャリュース

危ないから早く帰ってください！

カンドルク

いやそんなこと言われてもね〜……
今ここで帰ったら僕殺されちゃう

アレンディナ・ソニャリュース

サイルスなら私がなんとかしますから！

カンドルク

違う、そっちじゃなくて、こっちの
坊ちゃんに

そう言ってカンドルク様は先程現れた少年の頭に手を置いた

ソリュート

よし、わかった。殺す

カンドルク

あー、怖い怖い

アレムディナ

『わーすごい。モテモテね。』

アレンディナ・ソニャリュース

(1人、あなたのせいですけどね！？)

アレムディナ

『弟として可愛がってた子が、こんなに
拗らせるとは思わないじゃない』

アレムディナ

『で？この状況どうするの？』

アレンディナ・ソニャリュース

(……私……1つ考えたんです)

アレンディナ・ソニャリュース

(サイルスは私に危害を加えない
突然現れた少年は危険として逃げるべき
でもカンドルク様は逃げる気配がない
で、3人でどんちゃらやってるのなら)

アレンディナ・ソニャリュース

(私っていなくてもいいんじゃないかしら！？)

私は抜き足差し足忍び足とゆっくりとその場からから後ずさると彼らに背を向けて全力ダッシュした

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第6話お探し物は御者ですか？

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なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。