第39話

 # 34
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2026/02/04 06:55 更新















     次の日の昼休み、 
     教室を出て廊下に出ると
     校庭や階段のざわめきが遠くに響く。

     学食に座り、
     注文した食事が届くまでの間、
     私は視線を窓の外に向けていた。


     廊下を歩く生徒の群れの中、
     ちらりと遠くに見える葛葉とこあの姿。 


     胸がぎゅっと締め付けられる。
     すぐに見つけてしまう。

     昨日と一昨日のことが、  
     まだ心の奥でじわじわと疼いている。



fw
  気にしちゃあかんよ  





     湊くんの声は小さいけど確かに私の胸に届く。

     言われた瞬間私はうなずきかけてから、
     小さく肩をすくめた。


     するとサラが、軽く肩に触れて笑った。



hskw
  そりゃあ気になるよね 、  
  でもほっとけばいいんだよ !!  
あなた
  ( ほっとく … ?? )  





     私の頭の中で、その言葉が何度も反響する。

     放っておくって簡単にできることじゃない。

     葛葉が笑ってこあと話している姿を見れば、
     胸がざわざわして、目が離せなくなる。
     嫉妬も、悔しさも、まだ消えない。


     でも、サラの笑顔と
     湊くんの真剣な視線を思い出す。

     二人は私を責めるわけでもなく、ただ
    「 今は自分たちといる時間を大切にしよう 」
     と言ってくれている。

     その言葉に、少しずつ力が抜ける気がした。



あなた
  そっか 、放置だ … !!  





     口に出すと不思議なことに、
     胸の奥のぎゅっとした重みが少し和らぐ。

     放っておくっていうのは
     ただ無関心になることじゃない。

     葛葉やこあのことを
     頭にちらつかせながらも、
     自分の気持ちや今一緒にいる友達との
     時間を大事にすること。

     その考え方なら前に進めそうな気がした。



fw
  そうそう !! それがいい 笑  

hskw
  今日も遊びにいく … ??  
あなた
  いや 、今日はいいかな  
fw
  俺もパスで  
hskw
  なんで ーーーー !?   










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