第6話

第5話|雷の力、優しき拳(イラストあり)
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2026/02/10 02:34 更新
その日は、珍しく――平和だった。
太宰治
太宰治
……今日は、何も起きないといいな
太宰は、購買のパンをかじりながら呟く。
萩原朔太郎
萩原朔太郎
そのフラグ、やめて
朔太郎が即ツッコミを入れる。
泉鏡花
泉鏡花
確率的に見て、“何も起きない”日は、むしろレアよ
鏡花が冷静に言う。
萩原朔太郎
萩原朔太郎
やめて、余計不安になるから
その時。
モブぅ
モブぅ
――あ、ごめんな!
どんっ。
大きな影がぶつかってきた。
太宰治
太宰治
わっ……!
太宰は、よろけそうになる。
だが、次の瞬間。
強い腕が、太宰を支えた。
坂口安吾
坂口安吾
大丈夫か?
振り向くと、背の高い少女。
長いポニーテール。
優しそうな目。
坂口安吾
坂口安吾
すみません! 私、ドジで……
太宰治
太宰治
いや、全然。助けてもらったし
太宰は苦笑する。
坂口安吾
坂口安吾
私、坂口まこと。転校してきたばかりで
萩原朔太郎
萩原朔太郎
転校生……フラグ立ちすぎでは
朔太郎がぼそっと言う。
坂口安吾
坂口安吾
え?
萩原朔太郎
萩原朔太郎
なんでもない
その瞬間。
校舎の窓が、ガタガタと震えた。
泉鏡花
泉鏡花
……来たわ
鏡花が、即座に言う。
泉鏡花
泉鏡花
強いエネルギー反応
廊下の奥から、重たい足音。
現れたのは――筋肉質な怪物。
萩原朔太郎
萩原朔太郎
……パワータイプ
朔太郎が歯を食いしばる。
萩原朔太郎
萩原朔太郎
力で押し切る気ね
坂口安吾
坂口安吾
……あれ、人じゃないよな?
まことは、息をのむ。
太宰治
太宰治
下がって! 危ない!
太宰が叫ぶ。
だが。
怪物が、まことの方へ突進した。
坂口安吾
坂口安吾
――っ!
反射的に。
まことは、拳を握った。
坂口安吾
坂口安吾
やめて!!
――ドンッ!!
信じられないほどの衝撃。
まことの一撃で、怪物が吹き飛んだ。
太宰治
太宰治
……え
全員が、固まる。
坂口安吾
坂口安吾
……俺、今……
まことは、自分の拳を見つめる。
その瞬間。
天井の照明が、バチバチと音を立てた。
雷のような光が、まことの周囲に集まる。
坂口安吾
坂口安吾
……なに、これ……
ネコ
ネコ
まこと!
ルナの声。
ネコ
ネコ
あなたの中の力よ! 雷の戦士の力!
坂口安吾
坂口安吾
戦士……?
まことは、震えながらも、前を見た。
坂口安吾
坂口安吾
……俺、強いって言われるけど
小さく、笑う。
坂口安吾
坂口安吾
本当は……誰かを、守りたいだけ
優しい声。
その想いに応えるように――
坂口安吾
坂口安吾
ジュピター・パワー……メイクアップ!
雷の光が、走る。
稲妻の中で、姿が変わる。
坂口安吾
坂口安吾
しびれるくらい後悔させるよ…破壊と再生の雷で、常識を粉砕せよ!
緑の戦士――セーラージュピター。
太宰治
太宰治
……すご……
太宰は、思わず呟く。
萩原朔太郎
萩原朔太郎
行くよ!
太宰治
太宰治
月影文魂、起動――ムーン・プリズム・パワー!
泉鏡花
泉鏡花
月影文魂、起動―― マーキュリー・パワー!メイクアップ!
萩原朔太郎
萩原朔太郎
月影文魂、起動―― マーズ・パワー!メイクアップ!
ジュピターは、拳を構える。
坂口安吾
坂口安吾
力勝負なら、負けない!
怪物が、再び立ち上がる。
太宰治
太宰治
月輪・堕天回帰!!
萩原朔太郎
萩原朔太郎
灼魂詩!!
泉鏡花
泉鏡花
水泡幻界!!
三人の連携。
だが、怪物は、まだ倒れない。
坂口安吾
坂口安吾
なら――
ジュピターの瞳が、鋭く光る。
坂口安吾
坂口安吾
堕雷・暴論天撃!!
轟音。
雷が、一直線に怪物を貫く。
怪物
怪物
……っ、ぐあああ!!
光の中で、怪物は消滅した。
静寂。
焦げた匂い。
坂口安吾
坂口安吾
……終わった
ジュピターは、深く息を吐いた。
そして、太宰たちを見る。
坂口安吾
坂口安吾
……俺、普通の生活、したかったけど
少し、照れたように笑う。
坂口安吾
坂口安吾
でも……あんたたちとなら、戦える気がする
太宰治
太宰治
歓迎するよ
太宰は、優しく言った。
太宰治
太宰治
……強くて、優しい雷だね
こうして――
雷の戦士が、仲間に加わった。
残るは、ただ一人。
“愛と正義”の戦士。
そして――
運命のチームが、完成に近づいていく。
梶井セーラーサターン
黒歴史確定

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