これは俺とあなたが暮らすことになった日のお話
あなた「かーくん、ママとパパどこ?」
おでこに大きな絆創膏に包帯とほっぺたに小さな絆創膏をつけたあなたが言ってきた
まだ、死と言うことを知らないあなたは首をかしげていた
壱馬「ママとパパはお空に行ったんだよ」
あなた「あなたもいく……」
壱馬「あなたは行けないんだよ」
あなた「や!」
壱馬「あなた……」
あなた「いくの!……いくの……」
壱馬「あなたおいで」
今にも泣きそうなあなたに向けて腕を広げると、すぐに飛び込んできてくれた
俺はあなたを優しくそっと抱きしめた
あなた「いやや……」
あなた「ばいばいしちゃくっ……にゃいっ……」
泣いているあなたはしゃっくりをしながら話す
ものすごく心が痛んだ
壱馬「ばいばいなんてしないよ」
壱馬「ママとパパはあなたのこと大好きだから」
あなた「ほんっ……ちょ?」
壱馬「ほんとだよ」
壊さないようにギュッとしながら、あなたの頭を優しく撫でる
あなた「うぅ……」
壱馬「あなた」
壱馬「あなた、こっち向いて」
あなた「みりゅ……」
涙いっぱいのあなた
あなたの顔をしっかり見て俺は話した
壱馬「あなたが泣いてるとママとパパ悲しくなると思うんだ」
壱馬「だから、あなたは笑顔でいて欲しいな」
あなた「よろっ……こびゅ……?」
壱馬「喜ぶよ」
あなた「あなた……ニコニコしゅる!」
壱馬「お利口さんやな」
頭をポンポンっと撫でるとあなたは笑顔になっていた
それにつられて俺も笑顔になっていた
俺はこの時、あなたを守りたい、幸せにしてやりたい。そう思った
本当は俺じゃなくて、いとこの親に育てられることになっていたあなた
じゃー、なぜとあなたが俺と暮らすことになったか
あなた「かーくんがいいの……」
あなた「あなたかーくんとくらしゅ!」
あなたが言い出したから
正直俺もびっくりした
でも、それ以上に嬉しかった
だから、あなたを抱き上げて
壱馬「あなた、かーくんと暮らすか?」
あなた「うん!くらしゅ!」
従兄弟の母「いいの?だって壱馬くんは芸能人やろ?」
壱馬「大丈夫です!そこは俺が何とかしますから」
壱馬「任せてください」
従兄弟の父「あなたが壱馬くんがいいって言っているのだから頼もう」
従兄弟の母「壱馬くん、あなたのことお願いね」
壱馬「はい!」
従兄弟の父「あなたいい子にしてるんだぞ」
あなた「うん!」
こうして、俺とあなたが暮らすことになった
あなた「かーくん大好き!」
壱馬「あなた大好き!」
あなた「かーくんはあなたの!」
壱馬「あなたはかーくんの!」
北人「いいなぁ〜、俺もあなたに言われたーい」
樹「どんまいっす」
北人「え〜」
彰吾「あなたといると壱馬のキャラが……w」
陣「たしかになぁー」
RIKU「可愛いからいいじゃん!」











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!