赤音さんが死んだ
その知らせを聞いて取引先から急いで病院へ向かった。
霊安室へ向かうと、静かに穏やかに目を瞑っている赤音さんがいた。
全身の火傷が痛ましい
俺の感情を示すかの様な、絶望の雨が病院から出て放心状態の俺を穿つ
前髪が濡れて肌に張り付く。
いつもだったら煩わしく思うだろうが、今は何も感じなかった。
大雨が降っているのも諸共せず、地面に膝をついて泣いた。
赤音さんに吐き続けていた、愛の言葉_言の葉_は、枯れてしまったものの、心に留めている気持ちは変わる事はなく、熟れている
あんなに幼かった俺も成長したんだな、鏡に映る自分を見ながら思った。
しかし、これは俺じゃない、俺はもっと汚ねぇと叫ぶ自分もいることは無視した
、、、、イヌピー 、赤音さん、俺は自分を見失っちまったよ
赤音さんが好きな俺、金を作る天才の俺、黒龍の俺。、、、、まるで、自らを見失った絵画みたいだ。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。