急に神妙な面持ちで言って来たから吃驚した 。
何時でも彼は 、ヘラヘラと笑っていたから 。
取り敢えず 、可も無く不可も無い相槌を打つ 。
此処で変な返事をしたらしたで 、気まずくなるのは嫌 。
彼だって私の性質を分かってる筈 。
だからか私の返信に 、反応も見せずに話を続ける 。
何処か悲しげに笑う彼に 、懐かしさを憶えた 。
少し伏し目がちな眼の輪郭 。
其れが酷く 、淋しそうに見える 。
流石の私も同情したくなるが 、逆に枷となるだろう 。
そんな気持ちを心の中に留めた 。
所謂腐れ縁と云う物だろうか 。
一時は凄く嫌いだったりもしたが 、何故か憎み切れない 。
如何頑張ったとしても切れる事は無い 。
もうこびり付いて仕舞った 。
彼と出逢えた事が 、此の人生で一番良かった事かもしれない 。
そう思うのは当たり前 。
私が問い掛けると 、彼 _ " アストラ " は凄く難しそうな顔をした 。
彼に無い筈の影が 、より一層濃くなった気がした 。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。