第4話

二話目
31
2026/02/09 08:21 更新
あなたの下の名前は自身の作った氷像の出来栄えを眺めていた

とある気配に気が付かずに
~~~~
…随分と楽しそうだな
その声でようやく気が付く
あなた
…(何時からいた…?)
内心驚きつつもそれを表に出さないようにしながら横目で見る

そこには、全身真っ黒な服に布をマフラーの様に首に巻いている男だった

気配を感じさせないその立ち姿に少し警戒しながらその男へ笑みを浮かべつつ向き直る










































あなたの下の名前side

あなた
何か御用で?
あなた
…というか、それ以前に誰かな?
~~~~
…あぁ、名乗るのを忘れていたな
その瞬間、男の髪が逆立つ

男が個性を使ったと判断し終える前に個性で作った氷が溶けるように消える

その拍子に氷漬けにされていたヴィランが解放されるが意識は無いようで
ドサリと地面に倒れこむ

…当然だろう

そういった感想を持ちながらも警戒を強める

顔を隠していた猫面を剥がされてしまったのだ

浮かべていたヘラリとした笑みが消える
相澤消太
俺は抹消ヒーロー、イレイザー・ヘッドだ
相澤消太
一つ聞かせてもらう
相澤消太
昨晩の事件、お前が犯人か?
ヒーロー面倒な奴

ヴィジランテが言うのもなんだが

出来る限り目立ちたく取り上げられたくはない
あなた
…(今は穏便に済ませたいな)
あなた
…返事はNOさ
あなた
というか、もしやっていたとしても正直にYESと答えるわけないだろう?
相澤消太
…それもそうだな
その拍子に男が首に巻いている布が意思を持っているかのように飛んでくる

それを危なげなく躱しながら言い放つ
あなた
…唐突に攻撃とは、酷いじゃァないか
あなた
ヒーロー様なら、この後ろで倒れてるヴィランを連れて行った方がいいんじゃないかな?
呆れた様子───内心余裕はないが───を見せつつ一つため息をついてみせる

正直今やりあうのは得策じゃない

個性が潰されている以上、小細工で逃げようにもその小細工が使えない状況だ

…にしても、『イレイザー・ヘッド』か…

その名前を聞いた覚えは一切ない

メディアの露出を嫌っているのか…?

それとも、ただの噂にもならない初心者ルーキーなのか…

…どちらにせよ警戒は禁物だ

おそらく個性を使えなくさせる個性

個性に頼り切りな自分は不利だ

それに加え作った氷も“消された”
あなた
…(どうしたもんか…)



































イレイザーside












…本人は否定しているが、昨日の氷像の事件の犯人だと見ていいだろう

奴の個性を消したら奥にある同じような氷像が消えた

もし個性が違うならその氷像は消えることは無いはずだ

…ただ、あいつの物言いには不思議な点がある
相澤消太
…(ヴィランを連れて行った方がいい…ね)
確かに、昨日の事件の目撃者のうちの数人は

「助けてくれた」
「助けていた」

と言っていた人もいるらしい

…どうにも信じられないが、複数人が言うならそうなのかもしれない

もし洗脳だったとしても、人数が少なすぎる



…もしヴィランではなくヴィジランテ自警団だったら



行動を見ていると、どうにもヒーローだとは思えない

…どちらであっても連行して話を聞く尋問するのは確定だろう



それ証言すら嘘だったら相手が一枚上手だったとしか言えないがな
あなた
…こっちから言うのもなんだけど、交渉しないかい?
そう考えていた矢先の言葉
相澤消太
…交渉だと?
あなた
そ、交渉
…堂々としておきながら人目に付きたくないのか?

ヴィランならヴィランらしく襲い掛かってくればいいものを

それが一番合理的なんだ

そんな事を考えている間にも奴は言葉を並べる
あなた
こんな事しておきながらなんだけど、目立つのは面倒だと思っていてね
あなた
顔も見られた今、堂々と襲おうとは思わないさ
その言葉を聞き、俺は眉を顰めるひそめる
あなたの下の名前side

























相澤消太
…何のつもりだ
あなた
その感じ、なんとなーく感じてんだろ?
あなた
“ヴィランにしては言葉がおかしい”ってな
あなた
実際自分はヴィランじゃない
あなた
ヒーローと自称するつもりもないけれどね
相澤消太
…無言か

行動を大まかに見ればヴィラン

だが発言によってその思考が揺れている

そんなところかな?

ここからどう言いくるめたもんか…

向こうの表情的にはいい線いってそうなんだがなァ…

これでも“仮面を剥がされている間は”ヴィジランテあなたのヴィジランテとしての名前として動くつもりは無いんだが…

言ってしまえばそれはそれで豚箱刑務所行きになっちまう

詳しく覚えちゃいないが、ヒーロー免許も持たず個性を使うのはアウト…だったか?

その時点で引っかかるからなァ…

…あそうだ
あなた
イレイザー・ヘッド…だったか?
あなた
交渉の内容を一旦提示させてもらう
あなた
さっき女性を助けたんだが、怯えて荷物を置いて逃げちまってね
先程の女性の荷物バッグを拾い上げて差し出す

ちらりと中身を見た時に免許証が入っているのを確認したため、届けることは容易だろう
あなた
この荷物、持ち主に返してくれないかい?
あなた
その持ち主についでに話を聞くといいさ
あなた
対価として望むのは、今回の事件を見逃してほしい
その言葉を聞いた途端イレイザーは怪訝そうにあなたの下の名前を見る

まぁ当然か

事件の犯人と思わしき人物から交渉を持ち掛けられ、

それに加えて「見逃せ」なんて言っているんだ

ヒーローだったら逃すとは思えない

もし自分だったら…


“GPS発信機でも相手に取り付けていつでも追えるようにする”









…何時危害を加えるかわからない人物を、ヒーロー様は果たして信用するのやら..
相澤消太
その交渉、乗ってやるよ










あなた
…は?
思わず素で聞き返してしまった

乗る?交渉にか?こんなにあっさり?

いつでも捕まえれるってか?

いやいや今目の前にいるこいつはそこまで油断しそうには見えない

なら何故…?
相澤消太
信じられないって顔をしてるな
相澤消太
俺には、それ交渉に乗る事が一番合理的に思えた
相澤消太
ただそれだけだ
その言葉を皮切りにイレイザーの逆立っていた髪が戻る

個性が解除されたようだ

自然な動作で片方の手を裏に回して個性が使えるか確認しつつ問いかける
あなた
…ここで暴れても、対処できる自信があると?
相澤消太
あぁ
一言

自信にあふれた返事だった

その言葉に「あーそうですか…」などと小声で返しながらも個性で猫面を作り直し顔を隠す

既にバレてしまったが、一応だ

…それに、対処可能雑魚だと思われているなら好都合だ
あなた
…んじゃ、交渉成立で構わないかな?
あなた
もしそうならこいつヴィランの男を連れて行ってくれよ
あなた
意識はトんでるが生きてるはずだ
あなた
今回は時間も短かったし長くてもあと数時間で目を覚ますだろうよ
あなた
…本当にいいんだな?
相澤消太
お前が聞いてどうする
返事は淡々とした声色だった

…この感じ、初心者というよりマスコミを避けてるだけの上級者プロに思える

…一応名乗っとくか
あなた
はぁ…んじゃ最後に改めまして
あなた
お初にお目にかかりますは私、あなたのヴィジランテとしての名前と申す者
あなた
狙いはヴィラン、ヒーローなんてもってのほかの一般人さ
あなた
以後お見知りおきを
あなた
…と言うわけで、今回はお暇させていただきます
個性で細かい雪のような氷を発生させて煙幕の様に使う

数秒後にはその氷は消え、その場には女の荷物被害者のバッグ倒れた男加害者とイレイザーのみが残されていた









































あんけーと答えてくれる人がいた…!!
一人だったけど…!!
助かりますホント…
初投稿なんで右も左も上も下もわかんないんですよ…
そしてこちらもありがとうございます
こちらも一名だけだったけど一旦ね…
これを見て今回2000字以上3000字未満に収めました
ちなみに細かく言うと約2700字
…長いのか…?短いのか…?
というわけでまたもやあんけーと
答えてくれると参考にするかもネ…
あと何気に今回の一話で三話分の文超えたね…
ダジャレじゃないよ…

アンケート

一話目二話目見ての長さの感想くださいな…
前回の方が良かったぜ!
0%
今回の方が楽しめたぜ!
50%
これよりもっと増やしてほしいぜ!(3000字以上)
25%
今回でちょうどいいけど間隔狭くて見にくいぜ!
25%
投票数: 4票
2026/02/09/17:21 ちょっと変更

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