第10話

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2026/02/22 16:11 更新
車の中は誰も喋らず、康二の啜り声でいっぱいだった...
誰もが、『おねがい...』と祈っていた...
岩本照
『ふっか頼むよ...』
運転をしながら、いつもふっかが座っている助手席をみて、思った...
阿部亮平
『ふっかのいない生活...』
車に乗っているとき、そんなことを考えてしまった...
阿部亮平
『だめだ...今はそんなことじゃない』
気持ちを切り替え、外の景色をみる...
昨日降った、雪が少しずつ溶けていっている気がした...
外は、雪で一面、白くなっていた...
通行人が吐く息は、白く、みんな寒そうだった...
佐久間大介
『深澤...』
ただ、深澤の名前を呼ぶことしか出来ない悔しさに呆れてしまった...
そして、祈ることしかできなかった...
電話越しに感じる、車の中の重さは、とてつもなく重たかった...
目黒蓮
『ふっかさん...』
誰一人喋らず、沈黙している状態は、緊迫感を感じられた...
なにもすることが出来ない...そんな俺に、腹が立っていた...
宮舘涼太
『ごめん...』
ひたすら謝ることしか出来ない...もっと早く気付けていたらと、考えてしまう...
何してあげることが、ふっかにとってはいいんだろう...
渡辺翔太
『なにしてほしい...?』
完全に諦めた訳ではない...でも、諦めはついていたのかもしれない...
おれ、泣いてばっか...
向井康二
『ふっかさん、がんばって…』
励ますことしか出来ない...でも、その励ましはふっかさんに届いてるのか...?それも、わからない...
ラウール
『みんな、応援してる...』
お兄ちゃんたちが、全員沈黙をしている...僕にとって、こんな光景をみるのは、初めてだった...
『おねがい...』
そう全員が祈りながら病院へ急いだ...

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