〔基本はあなたの下の名前side〕
昼下がりの下,私の幼なじみはボロボロの姿で横たわる。
何度も殴られた痕があり満身創痍。
彼は爆豪 勝己。
一応幼なじみではあるものの,
いつも殴られ,爆破され,
ホントに幼なじみとは思えないような存在。
ハッキリ言えば嫌いだ。
そして再び彼に殴りかかる。
彼は緑谷 出久。
幼なじみであり,先ほど勝己が言ったように“無個性”である。
私と似たようなものだ。
私は“個性”があるもののほとんど役に立たないヒーロー向けじゃない。
例えるなら『スライム』と言うべきか。
それでも私はヒーローになりたかった。
かっこよくなくてもいい。
憧れて悪い?
戦闘向きじゃなくてもいいから,
誰かを守れるヒーローになりたい。
心からそう願っていた。
それは中学三年になったばかりの頃だった。
私は見てしまった。
ノッポの人と出久が話していたところを。
声はオールマイト──本人だった。
─────あぁ……神様は酷いよ。
何故この世界には“個性”があるのだろうか?
もしも強い“個性”だったら勝己とも普通に仲良く遊んでいたのだろうか?
もしも超人社会になっていなければヒーローもヴィランも架空に過ぎない存在だったのだろうか。
もしも早くからオールマイトに会っていればその言葉を出久ではなく,私に向けていたのだろうか。
この時微かに醜い嫉妬心が現れた。
──なんでデクはヒーローになれるのにザコはなれないの?
【設定】
座虚 あなたの下の名前
【個性】???
その対象の────を────することが出来る。
ただし,──だけであって──されたことには変わりない。
《その他》
*出久,勝己の幼なじみ
*雄英高校
*学力は良い方(出久↑勝己↓)
*後に闇落ちし,ヴィラン連合に加入
*ヴィラン名:あなたのヴィラン名
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次回 雄英校への試験












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!