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第1話

rd   -アトラクトライト-
11
2025/12/20 10:10 更新



 ───────配信が終了しました───────
 
 
まだつたない配信者の俺は今、悩んでいることがある。
 
それは、最近伸びにくくて登録者も増えないことだ。
 
rd
はぁ......
 
rd
配信者やめよっ、かな
 
弱い自分が、時々嫌いになる。
 
配信上でのおじさん、とか青いヤツ、といったいじられキャラが嫌な訳ではない。
 
・誰にも祝われなかった誕生日
・過度なアンチ
・伸びない数字
 
時々、それらがとてつもなく重い枷となって俺の足を止めてしまう。
 
どうしようもない俺を、誰が認めてくれるのだろうか?
 
リスナー達の言葉は本当に信じられるのか?
 
とりあえず水を飲んで落ち着こうと配信部屋を出る。
 
rd
ん〜、やっぱり夢ばっか追い続けてるのがダメなのか!?
 
あてもなく叫んだところで誰も聞いてくれやしない
 
配信者として成功も失敗もしてきた。
 
だけど、だんだんその境界線が曖昧になって、
失敗を乗り越えることも減ってきた。
 
rd
あ、
 
パシャッ 
 
考えがまとまらず、ぼやっとしていたら水をこぼしてしまった
 
rd
(アンチがみんなリスナーになってくれたらなぁ)
 
そんな願いは叶わないと知っていながらも、考えずには居られなかった
 
これまでの努力が報われず、誰にも認めてもらえないんじゃないか、って思わず考えが肥大化していって、病んで配信をやめようと思った
 
それが何回もあった
 
rd
(じゃあ、なんで俺って今も配信続けられてるんだろ?)
 
考えてるうちに空っぽになったコップにまた水を入れる。
 
部屋に戻ると、机の上のスマホに着信履歴があった
 
rd
...ぺいんと?
 
 
「配信さ、なんか元気なかった?」
 
「俺いつでも話聞くから!」
 
「てか今度一緒に配信しようよ」
 
「てか日常組とコラボしてくれん??」
 
rd
どんだけ連投すんだよ...w
 
ぺいんとを見ていると学生の時の自分を思い出す
 
純粋な気持ちで配信を始めたあの時の自分を
 
じゃあ、今から何か別のことを始めようとしたら?
 
できるんだろうか?今の俺は、
 



その時、部屋に通知音が響いた。
 
「らっだぁさん、僕最近伸び悩んでて相談が
 あるんですけど、今時間ありますか?」
 
しにがみからだ
 
rd
こいつら日常組....w
 
タイミング良すぎだろ!
 
と、ツッコミを入れたいが

rd
(まぁ実況者なんて似たもの同士が多いしな)
 
と、腹を括って返信した
 
rd
似たもの同士...か
 
そう、似たもの同士が集まったこの世界だからこそ、こいつらと出会えたんだよな
 
実況のやり方も、学びあった
 
夢や願いは叶わないけど、それを目指して頑張るだけの力がある
 
辞めてしまいたい理由なら10も100も1000もあった
 
でもその全てがちっぽけに見えたのは、こいつら日常組がいたから
 
そして、少なからず応援してくれるリスナーがいたから
 
rd
ッ.....ハァ.......
 
rd
やるかぁ...
 
進む過程で、きっと答えは見つかる
 
パソコンに映る、青く光る煌めきに花を咲かすように










本家

アトラクトライト  /  *Luna 様







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