前の話
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───────配信が終了しました───────
まだ拙い配信者の俺は今、悩んでいることがある。
それは、最近伸びにくくて登録者も増えないことだ。
弱い自分が、時々嫌いになる。
配信上でのおじさん、とか青いヤツ、といったいじられキャラが嫌な訳ではない。
・誰にも祝われなかった誕生日
・過度なアンチ
・伸びない数字
時々、それらがとてつもなく重い枷となって俺の足を止めてしまう。
どうしようもない俺を、誰が認めてくれるのだろうか?
リスナー達の言葉は本当に信じられるのか?
とりあえず水を飲んで落ち着こうと配信部屋を出る。
あてもなく叫んだところで誰も聞いてくれやしない
配信者として成功も失敗もしてきた。
だけど、だんだんその境界線が曖昧になって、
失敗を乗り越えることも減ってきた。
パシャッ
考えがまとまらず、ぼやっとしていたら水をこぼしてしまった
そんな願いは叶わないと知っていながらも、考えずには居られなかった
これまでの努力が報われず、誰にも認めてもらえないんじゃないか、って思わず考えが肥大化していって、病んで配信をやめようと思った
それが何回もあった
考えてるうちに空っぽになったコップにまた水を入れる。
部屋に戻ると、机の上のスマホに着信履歴があった
「配信さ、なんか元気なかった?」
「俺いつでも話聞くから!」
「てか今度一緒に配信しようよ」
「てか日常組とコラボしてくれん??」
ぺいんとを見ていると学生の時の自分を思い出す
純粋な気持ちで配信を始めたあの時の自分を
じゃあ、今から何か別のことを始めようとしたら?
できるんだろうか?今の俺は、
その時、部屋に通知音が響いた。
「らっだぁさん、僕最近伸び悩んでて相談が
あるんですけど、今時間ありますか?」
しにがみからだ
タイミング良すぎだろ!
と、ツッコミを入れたいが
と、腹を括って返信した
そう、似たもの同士が集まったこの世界だからこそ、こいつらと出会えたんだよな
実況のやり方も、学びあった
夢や願いは叶わないけど、それを目指して頑張るだけの力がある
辞めてしまいたい理由なら10も100も1000もあった
でもその全てがちっぽけに見えたのは、こいつらがいたから
そして、少なからず応援してくれるリスナーがいたから
進む過程で、きっと答えは見つかる
パソコンに映る、青く光る煌めきに花を咲かすように
本家
アトラクトライト / *Luna 様












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!