あなたの名字.s
『え、...金髪くんってテーピングできるの』
侑「できますよ!」
「これでもセッターなんで」
...セッターってなんだっけ。
『でも金髪くんも怪我してるんでしょ』
『どうやって、...』
侑「あ、なら...テーピングし合うのはどうです!?」
『...なるほど。そうしよ』
....金髪くんのテーピングだけ
ぐちゃぐちゃになっちゃうかもだけど。
侑「...人の手やと綺麗にできるんですね」
『うるさい』
これでも全神経使って頑張ってるんだから。
『...これでいい?ちょっと下手だけど。』
侑「お、俺は全然」
「ありがとうございます」
『うん。』
侑「なら俺やるんで、先輩椅子座ってください」
...
「先輩?」
『あ、うん。』
そう言われて椅子に座る。
『...上手い』
金髪くんは手慣れてるのか、
素早く綺麗にテーピングしていく。
...ん?
左手、?
『あの、左手は...』
侑「できた、!」
テーピングを巻き終わり、
その場に膝をついて私の手を持ち上げる
金髪くん。
『、?』
侑「左手の薬指なんで、結婚指輪....的な?」
『え、...』
侑「俺と付き合うてください!!」
『...ごめんなさい』
いつもより凝ってる...
侑「そんな、...」
『変な事してるくらいなら部活戻りなさい』
侑「そっすね...」
体制を戻して立ち上がり、
侑「じゃあ失礼します..」
『あ、待って...っ』
そのまま出て行こうとした金髪くんの
袖を掴んで引き留める。
『あ、...』
侑「え、?」
やばい、言葉考えてなかった、。
花凛に言ったことをそのまま、...
、あれからずっと考えてたのに
『そ、その一昨日。ちょっと言葉キツかった
っぽくて。』
『ごめんなさい』
侑「え、...あ、」
『あのまま噂が広がったら金髪くんに
失礼だと思ったの』
『それで入ってこないで、って』
侑「え、..!!」
「良かった、ぁ」
『え、?』
侑「先輩に嫌われてもうたと思っとって。
そんで昨日居らんかったから、..」
『昨日は、まぁうん。休んだけど』
ちょっと鬱陶しいな、くらいで
別に嫌いじゃないんだよね、多分。
「嫌われてないならこれからも毎日
アピールしますから!!」
『...それはちょっと、』
侑「え!?」
『...嘘。楽しみにしてる』
侑「!!」
...
侑「なら告白も...」
『それもごめんなさい』
侑「ガーン!!」












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。