〜数百年前〜
お腹がすいた。
ご飯しっかり食べてなかったからかな……
……あの日から、少しずつ衰えてきてる。
……今の私の目に映るものは、黒と白だけで、他は何もわからない。
人の顔だって、色はわからない。
血色感とか、目の色とか、わからない。
色を判別する瞳を失ったからだ。
別に、不便ではない。
色を判断できないだけで、他はできるからね。
でも、でも、自分の髪色ももうわからないし、出会った人の特徴を覚えるのも大変で、
後悔していた。だからこそ、
旅に出ることにした。
この人はみぞれさん。
私がパーティー立ち上げ当初からいてくれた、とても優秀なヒーラー!
天使族の末裔で、とってもかわいい!!
彼女は私が見ても綺麗な白髪をしていて、北国でふる雪みたいと言っていた。
私は東国出身。西国や南国には訪れたことがあるが、北国には行ったことがないなぁ……
この人はルカさん。
古代魔術を研究する元・宮廷魔導師で、とっても頭が良くて背が高いイケメン!!
見た感じ角とかは生えてなさそうだけど……人間っぽくはないんだよなぁ……勘だけど。
まぁ立ち上げ当初からいてくれてるし……もう百年??人間の寿命っていくつだっけ……
彼は栗色の髪に青色の瞳をしているらしく、私は残念ながら色別できない。
この子はレイラーちゃん。
うちの狙撃手で、王宮御用達の武器屋の娘さん。前までこんなに小さかったのに大きくなったなあ……
レイラーちゃんは精霊一族なんだけど、魔法で背丈を伸ばしてるみたい。すごい……
私が見ても綺麗な白髪ツインテール。サラサラで、おしゃれに気を使うかわいい女の子!!
この人はメテヲさん。
一番このチームの中で前科がありそうな人。科学実験が大好きで、たまに変な薬を押し付けてくる。
でも戦闘面で見れば、すごく強力なバッファー!!何度この人のせいで死にかけて何度この人のおかげで戦いに勝てたか……
ちなみに彼は、天使の光輪と悪魔の羽が生えてるんだけど、彼の親も彼自身も天使族の末裔でも悪魔族の末裔でもないらしい。ルカさんも不思議そうにしてたな……
この人はウパパロンさん。
このチームの中で一、二を争うほど火力の高いアタッカー。頭には薄桃色の、ウーパールーパーという西国の動物の角が生えている。
彼は獣の血を体内に取り込んで戦うため、水中探索もお手の物。近接格闘が得意で、すっごく頭もいいんだよねぇ……
でも確か彼がパーティーに入る時、すっごい血まみれだったんだよなぁ……なんでだったんだろ。聞いてないや。
この人はめめんともりさん。通称めめさん。
なにやらすごいところのお嬢様らしく、金銭感覚がぶっ飛んでいる人。でもたくさんのお友達をぶん回して戦ってくれる頼もしい仲間。
どうやら彼女みたいな霊を使って戦う人はネクロマンサーというらしい。ルカさんが詳しく教えてくれたけど難しすぎる……
そんなネクロマンサーぶっ飛びお嬢様と一緒にパーティーに入ったのが……
この人。イエモンさん。
めめさんをお嬢と呼んで、まるでめめさんを守る騎士のよう……ふふふ、乙女な部分が出てしまう……
でもあながち間違いでもなく、彼はめめさん専属の戦闘執事。いつもどこからともなく取り出すカタナがかっこいい……!!
なんだかんだめめさんとイエモンさんのやり取りが面白いんだよな……夫婦漫才みたいな?
この子は茶子ちゃん。
光十字軍の中で一番年下の可愛い人間さん。
ドジで不憫だけれど魔法の扱いがすごく上手。攻撃魔法も回復魔法もバフ魔法、デバフ魔法も軽々と使ってしまう。
でも戦闘になるとアンラッキー体質が発動。
バフ魔法を間違えて相手にかけるわ、回復魔法を近くにいた動物に使ってしまうわ……でもなんだか憎めない、キラキラ素敵な女の子!
あくびを垂れ流す。
長い耳をくいくいひっぱりながら目をしぱしぱさせる。
今日も、私は色が見えない。
それでも、大事な大事な仲間がいてくれる。
だから、私は生きる。
私の真実を見つけるEYEを探すために。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。