第18話

17 授業参観
73
2024/06/18 07:00 更新
アリィ
アリィ
みんなおはよー!
明るげな声と華やかな笑顔でクラスメイトに挨拶する
生徒
生徒
おはよー!
嘘だとも知らずに、周りの人は向けられた笑顔に応える
窓側にある自分の席に座る
アリィ
アリィ
南原くんおはよっ!
隣の席の人にも挨拶を欠かさない
周りからよく思われなければ、キャラを作っている意味がない
南原 エイタ
南原 エイタ
おはよう…!
朝日に照らされる南原くんは、きっと性別さえも凌駕するだろう
本当に可愛らしい顔立ちをしている
彼はクラスの中心的存在であり、私はNo.2みたいな感じだ
『嘘』では『本当』を超えることはできない
そんな事実を打ち付けられた気分だ
アリィ
アリィ
宿題やってきたー?
私、難しくて全然解けなかったんだよね…
南原 エイタ
南原 エイタ
僕もかなり苦戦したよ…
解けた人いるのかなー?
キーンコーンカーンコーン
のどかで平和な会話をしているうちにチャイムが鳴った
先生
先生
みんなおはよう。今から大事なプリント配るから、無くしたら先生泣くぞー
そんな先生の冗談にクラスがくすくすと笑う
もちろん、私もいつものように、にこにこと笑う。
前の人からもらったプリントを見るまでは。




先生
先生
今配ったプリントを見てもらったらわかる通り……
先生の声が途中までしか聞こえなかった


はぁ、こまったな


『授業参観』とか…
南原 エイタ
南原 エイタ
わぁ、みんなのお母さんとお父さんってどんな感じなんだろ〜!
隣の可愛らしい本物は、万人受けの笑顔を浮かべている
アリィ
アリィ
そ、だね!
どうにかして声色を変える
耐えろ、気持ちに流されるな
必死に表情筋を上げる












南原 エイタ
南原 エイタ
ねぇねぇっ!























南原 エイタ
南原 エイタ
アリィちゃんのお母さんとお父さんって、どんな人なのー?
























アリィ
アリィ
ぁ゛
顔に張り詰めていた力が一気に抜けた
今の私の顔は

太陽のような笑顔とは遠くかけ離れている
きっと、酷く歪んだ、見るにも耐えない





『化け物』という言葉がよく似合うだろう




南原 エイタ
南原 エイタ
それ…
キーンコーンカーンコーン
目の前にいる『本物』が何かを言いかけ、チャイムが鳴った
ひどく驚いた顔だ
流石に気づかれただろうか



クラスのNo. 1に気づかれるとか、終わったな
でも
アリィ
アリィ
うっ、目にゴミ入っちゃった…
いったぁ〜い…
なりきるしかない
「目にゴミが入ったから顔が歪んでしまった」
到底、信じるとは思えないが、何もしないよりはいいだろう
南原 エイタ
南原 エイタ
えっ!?大丈夫?
僕、取ろうか?
いつもの南原くんだ
まるで、さっきのことがなかったかのようだ
まさか、この無理やりな嘘を信じた…!?


それとも、なにも思っていない…?
アリィ
アリィ
ありがとぉ…
ゴミなんて入っていないが、一応目を瞑り顔を近づける
南原 エイタ
南原 エイタ
アリィ
アリィ
とれたぁ?
なにも入っていないので、なにも取れていないであろう
南原 エイタ
南原 エイタ
アリィ
アリィ
南原くん?
ずっと無言だったので、片目だけ開けて様子を伺う
南原 エイタ
南原 エイタ
うぇっ!?あ、ごめん!
なんにもなかった!もう取れたのかなぁ…?
南原くんは慌てふためき、顔を隠した
隠してるとはいえ、少しだけ見える顔は火照っていた
アリィ
アリィ
だ、大丈夫…?
そういえばさっきから、喋りかけても無言になることが多かった


しかも、顔が少し赤い。ということは体調が悪いのだろうか
体調が悪いとなると、保健委員を呼んでおいた方がいいだろう
南原 エイタ
南原 エイタ
ご、ごめ…。
ほんと、なんでもないから…!
途切れ途切れになる言葉に、余計心配になる
アリィ
アリィ
む、無理しないでね…?
南原 エイタ
南原 エイタ
う、うん!
気を遣ってくれてありがと!
ほだらかな笑顔を見せる南原くんの頬は、まだ少しだけ赤かった
南原 エイタ
南原 エイタ
アリィちゃんは優しいね
アリィ
アリィ
えっ?
突然言われた言葉に声が出た
「優しい」…?
私は、今、人に優しくできたのだろうか?
今までこのキャラで言われてきた言葉は
「元気」「可愛い」「明るい」
「キモい」
最後のは1人のカス野郎だけである
「優しい」は一度もなかった
どうすればいいか、わからなかったのだ
アリィ
アリィ
えっ、あの、その…
動揺する私に、南原くんはハッとしている
南原 エイタ
南原 エイタ
わっ!ご、ごめん!!
いきなり「ちゃん」付けしちゃった!
驚いたよね、いやそれ以前に気持ち悪かったよね…
え、そこ?
アリィ
アリィ
ふっw
自然と笑い出していた
アリィ
アリィ
あははw
南原 エイタ
南原 エイタ
えっ!?なんかおかしかった!?
慌てる南原くんは、なんとも可愛らしかった
アリィ
アリィ
ううん、なんでもないよ!
これを機に、「さん」付けから「ちゃん」付けにしてくれた方が嬉しいかなぁ…!
アリィ
アリィ
他人行儀みたいで、なんかヤだしっ!
ニコッと笑いかける
不思議と、あまり疲れなかった
南原 エイタ
南原 エイタ
南原 エイタ
南原 エイタ
う、うん!わかった!
アリィ…ちゃん!
慣れないのか、ぎこちなく言われた自分の名前に、心臓が浮くような感覚があった
アリィ
アリィ
あ!貸してた消しゴム返してもらわなきゃ!
ちょっと行ってくるね!
急用を思い出し、席を外す


決して今まで経験したことがない感覚に驚いたわけではない
南原 エイタ
南原 エイタ
あ、うん!分かった〜!
優しくかけられる声を背に走り出した
生徒
生徒
なぁ、さっきアリィさんとなに話してたの?
南原 エイタ
南原 エイタ
え?うーん…
あったことを思い出し、口角が自然と上がる
南原 エイタ
南原 エイタ
なんでもないよ
光に照らされた少年は、ほだらかな笑顔を浮かべた
ねむた。
ねむた。
どうもぉ〜
あい、作者です
ねむた。
ねむた。
今回は南原くんとアリィちゃメインだね!!
ねむた。
ねむた。
すっかりレギュラーとなった南原くんですねっ
ねむた。
ねむた。
あっ、そうそう
ねむた。
ねむた。
2000回閲覧突破ありがとうございます!
ねむた。
ねむた。
ほんとは1000回突破の時点でお礼を言おうと思ったのですが、「やろうやろう」と思っていたらいつのまにか2000行ってました
ねむた。
ねむた。
ありがてぇ
ねむた。
ねむた。
♡や☆もありがとうございます!
活動の励みになっております!
ねむた。
ねむた。
ありがとうイラスト…というわけではありませんが!
ねむた。
ねむた。
前に勢いで描いたやつです
ねむた。
ねむた。
早起きして暇になったツバサくんがアリィちゃんに寝起きドッキリ(狂)を仕掛けるやつです
ねむた。
ねむた。
これからも投稿速度ナメクジ小説をよろしくお願いします!

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