ー妖怪の山・山頂ー
永斗とシヴァは妖怪の山、山頂まで辿り着き、近くに祠がないかを探していた
シヴァが見つけたのは目的の祠だ
その祠は今2人がいるところよりも少し離れているところだった
ー神域・風魔御前ノ間ー
2人が祠を目指して走る、ところがいつのまにか、2人は見知らぬ場所にいた
2人は辺りを見渡す
そこには浅い川が流れており、辺りは木々が茂っていた。そして、離れの丘には一つ風車が地面に立っていた
突如、2人の背後に謎の人物が現れる
鬼羅は永斗を見てそう言う
永斗はその場で無数の光となって消えていった
一方で、現実世界へと戻った永斗は目の前の光景を見て、薄い笑みをこぼす
永斗の目の前の光景は、大量の悪魔の軍勢と、統括する悪魔の姿があった
そして、場面はシヴァ達の方へと移り変わる
鬼羅は指をポキポキと鳴らし、シヴァに向けられる眼光も鋭くなる
シヴァは手のひらから風の渦を作り出す
ドゴォォーーン!!!
放たれる無数の小さな竜巻は全て鬼羅の方へと向かう
鬼羅はそう言い、手で印を結ぶ
そして、結んだ印からはシヴァの想像を絶する暴風が吹き荒れる
その暴風により、シヴァの放つ竜巻はみなあらぬ方向へと飛ぶ
シヴァは自身の剣を創り、鬼羅の方へその剣を振るう
鬼羅は何も言わず、余裕で躱す、だが一つ気がかりが残った
シヴァは左手で最大限風を溜め込む
だが、鬼羅はその前には既に拳を握っていた
ドゴォォォォォォン!!!
シヴァと鬼羅の拳はぶつかり、衝撃波を放つ
鬼羅は右手を差し出して、そこに風の渦を作り出す
鬼羅の手のひらに浮かぶ風の渦は無数の色彩で彩っており、それは次第に大きくなる
鬼羅がそう言い放つと、風の渦から色とりどりの風の刃がシヴァに向けて放たれる
シヴァは潜在能力を解放し、自身の能力の質を、魔力の質を底上げし、自身の剣から巨大な竜巻を生み出す
鬼羅の手のひらからの風の渦から放たれる刃の勢いは衰えず、むしろ先ほどよりも倍の数、速さとなってシヴァに襲いかかる
シヴァは一瞬風の刃の速さが遅くなったのを感覚で感じ、走り出す
シヴァは擦り傷を多少負うが、物ともせず、ついに鬼羅の目の前に姿を見せる
しかし、鬼羅は一瞬のうちにシヴァの背後に現れる
鬼羅は先ほどまでの風の渦を全て拳に集約し、その拳をシヴァ目掛けて放つ
ドゴォォォォォォォォォォォォン!!!
鬼羅の魔力や闘気が最初の時よりもはるかに練り上がるのをシヴァは感じた
シヴァは深呼吸をして、落ち着きを取り戻した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。