第33話

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2020/04/27 16:55
りょう
りょう
そーいうことだから。
あなた

ちょっ、待っ…


りょうはこちらも向かずにそのまま
部屋に戻って行った。
















あんなりょう…初めて見たかも。





































少しの間沈黙が続き、最初に口を開いたのは



エイジだった。











エイジ
エイジ
えっと…あなた、さっきの本当なの?
あなた

モトキ
モトキ
あなた?
シルク
シルク
なあ、俺らには隠し事するなよ。
あなた

……

あなた

わたし、行ってくる。

シルク
シルク
え?…おい!!







わたしはりょうのところへ向かって
歩き出した。




















みんなに誤解されたまま過ごすなんて


絶対むり!!!!











































ガチャ




ノックもせずにりょうの部屋のドアを開ける。













あなた

…りょう

りょう
りょう
あなた

さっき、なんで嘘ついたの?

りょう
りょう


りょうはこちらに背を向けたまま
イスに座っていた。



















あなた

ねえ、急にどうしちゃったの…?

すると、りょうはこちらを向いた。




その顔は少し微笑んでいた。







りょう
りょう
まぁ座って。


言われた通り、さっきまで座っていた
ベッドに腰かけた。





















りょう
りょう
で、何で嘘ついたかって?
あなた

うん…誤解されたままじゃ嫌だから。

りょう
りょう
俺も…よくわからない。
あなた

え…?










りょうの表情からは微笑みが消え
まっすぐわたしの目を見つめていた。



















そして、またりょうの顔が近付いてきた。










あなた

ちょっと?またゴミでも…







ドサッ








ベッドに押し倒される。



















なにこれ…どんな状況!!!?




















りょうを見ると

いつもと違う目をしていた。





















あなた

りょう!?

りょう
りょう
しー。











どんどんりょうの顔が近付いてくる。

















































チュ






あなた

んっ…















わたし…キスされてる?











ほんとにキス、されちゃった…


























りょうの舌がわたしの中に少しずつ
入ってくる。













りょう
りょう
ん……







りょう、苦しいよ…






















あなた

んーーーー



りょうの身体を思いっきり押しのけた。











するとりょうは、我に返ったかのように
わたしから離れた。












りょう
りょう
りょう
りょう
…ごめん。
あなた

…ハァハァ










恥ずかしさと驚きで何が起きたのかよく
わからなかった。




















気付いたらわたしは部屋を飛び出していた。







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